東洋新薬、シワの医薬部外品に三相乳化の独自処方を提案

週刊粧業 2020年7月13日号 53ページ

東洋新薬、シワの医薬部外品に三相乳化の独自処方を提案
 化粧品と健康食品のOEM・ODMを展開している東洋新薬は、三相乳化技術を活用した独自の提案を進めている。

 最新状況について髙垣欣也副社長取締役に話を伺った。

 ――現況についてお聞かせください。

 髙垣 神奈川大学の特許技術「三相乳化法」を用いた化粧品は、継続的に引き合いをいただいている。

 保湿性や耐久性、肌への優しさを備えた幅広い剤型を実現可能で、例えば、紫外線吸収剤を不使用でも好感触でハイスペックな製剤を提案できる。

 同技術は、国内に加え海外のお客様からの反響もあり、昨秋にNYで開催された展覧会「インコスメティックス」でも、感触面や日本製への信頼から評価をいただいた。

 今後も国内と欧米へ積極的な提案を行っていく。

 一方、昨年のサイトジャパンで披露した「炭酸パック」は、他社との差別化ニーズに応えるべく、抗炎症と美白の医薬部外品を開発した。

 同品は、フレッシュな泡が血行を促進し新陳代謝を活性化することで、スキンケア効果を即効的に実感していただける。この特長を生かし、技術を未だ伝えきれていない海外への提案を改めて強化する。

 また、シワの医薬部外品では、強みの三相乳化との組み合わせにより独自性を打ち出した。これまでに多くの受注をいただいており、次年度に向けた新たな提案も進めている。

 このほか、コロナ禍に対応した衛生商品については、アルコールや殺菌剤のほか、アフターコロナを見据えた周辺領域で、当社の知見を活かした開発を推進していく。

 ――今後の展望は。

 髙垣 企画提案・処方開発の人材が育ちつつあり、経験を積めばより強い体制基盤になると自負している。中でも、変化に柔軟に対応できる人材の育成に注力していく。

 さらに、当社ではコロナ禍を一過性ではなく継続するものと捉え、健康食品・化粧品の両分野で、将来的な危機や生活様式の変化に対応する商品開発組織を立ち上げた。

 今後は先行きが世界的に不透明となり、開発や調達など様々な問題に対応する必要があるが、「美と健康」の領域において、新しい生活様式を見据えた多角的視点での研究開発を進めていく。
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