エア・ウォーター・ゾル、大きな市場環境の変化に対応し成長持続

週刊粧業 2021年1月1日号 84ページ

カンタンに言うと

  • 研究開発力の向上へ
エア・ウォーター・ゾル、大きな市場環境の変化に対応し成長持続
 エアゾール製造と化粧品・医薬部外品OEMを展開するエア・ウォーター・ゾルは、外出自粛の影響でUVスプレーなどの受注が落ち込んだが、アルコール消毒・除菌関連製品の生産受託が好調に推移し、2021年3月期の売上高は前期比2%増を見込んでいる。尾上英俊社長に話を聞いた。

 ――18年12月に茨城第二工場を新設し、化粧品OEMに本格参入されて約2年が経ちます。

 尾上 この1~2年で市場環境が激変し、当初の計画とは大きく異なる形でスタートしている。「事前の計画が通用しない」。そのことを痛烈に感じた2年だった。

 ――そうした中、今期は中期3カ年計画の2期目ですが、目標に対する進捗度はいかがですか。

 尾上 中計では「時代の変化を捉え、対応する企業」という目標を掲げて取り組んでいる。今期はコロナ対応が中心となる中で、製造業としての役割を果たせていると思う。

 特に、感染予防のための手指用消毒液に関しては、医薬部外品として9種類の処方を自社で保有していたことで早期に対応できた。その後も受注増につながっている。

 茨城第二工場は、一般(非危険物)化粧品、アルコールなど危険物扱いとなる化粧品、エアゾールタイプの化粧品を製造できる設備を整え、多種多様な製品に対応する工場に位置づけているが、今は消毒・除菌関連製品の受注対応に集中している。

 このような変化適応力こそ、これからの時代に求められる力だと考えている。今後もライン増設を計画しているが、計画に固執せず、変化を察知して柔軟に投資を行っていく。

 また、ODM戦略の一環で、20年3月に新たに研究所を開設した。研究開発に関しては、時代が変わろうとも普遍的な価値であり、ODMのベースとなる部分でもある。研究員を増やしながら着実に成果を上げていく。
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