ビタミンC60バイオリサーチ、100%植物由来の新原料を初披露

週刊粧業 2021年1月1日号 78ページ

カンタンに言うと

  • 全フラーレン原料が植物由来に刷新
ビタミンC60バイオリサーチ、100%植物由来の新原料を初披露
 フラーレン化粧品原料の製造販売に加えて輸入原料も手がけるビタミンC60バイオリサーチは、「第11回化粧品開発展(東京)」において、同社が独自開発した植物由来フラーレンを配合し、2021年2月にリニューアルする100%植物由来の浸透型リポソーム化用原料「モイストフラーレンN」を初披露する。

 モイストフラーレンNは、植物由来フラーレン・水素添加レシチン・フィトステロールズ・植物由来BGで構成され、抗酸化力に加えて保湿力や浸透力を兼ね備え、眼の下や下顎のたるみ改善とバリア機能の回復促進などの効果が確認されている。

 モイストフラーレンに配合する植物由来フラーレンは、高い抗酸化力や有効性において従来のフラーレンと同等の機能性を持つ。



 これまでと同じように処方が可能で、表示名称やINCI名、製品規格も従来のままだが、新たに「ナチュラル」「サステナブル」対応原料として訴求が可能だ。

 植物由来フラーレンの開発は、スギ丸太生産量が日本一の宮崎県で、大切に管理された森林から得られる天然杉を出発原料としたほか、木の使用量を抑制し効率的にフラーレンを製造するため、クリーンウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律)で合法木材供給事業者として認定された企業にて、樹皮を剥いでペレットに加工している。

 さらに、ペレットを炭素化してフラーレンのもとに加工する工程では、水力発電によるクリーンエネルギーを使用している。

 「モイストフラーレンNの刷新で、当社が展開する全てのフラーレン化粧品原料が植物由来化を果たした。今回のブースはナチュラル感をテーマにしたレイアウト設計で、クリーンビューティやサステナブルを訴求していく」(林源太郎社長)



 1月13日(水)14時から開催されるセミナーでは、「植物由来フラーレンの最新情報」をテーマに、IFSCC2020オンライン学術大会でポスター発表を行った浸透型フラーレンのエビデンスデータなども紹介する。

 このほか、フラーレン化粧品原料と同社が販売を手がける輸入原料を組み合わせ、シンプルな処方設計で高性能を実現する「クリーンビューティ処方」なども複数紹介する予定だ。

 「モイストフラーレンNのリニューアルによって、植物由来フラーレンプロジェクトが完了し、次のステップとしてフラーレン以外の新規原料の開発を進めていく。数年後には、フラーレンのような競合優位性の高い原料を新たにラインナップし、第2、第3の柱を構築していきたい」(林社長)
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