東洋新薬、強みを活かしUVケアに注力

週刊粧業 2022年7月11日号 49ページ

カンタンに言うと

  • 利便性備えた新施設を開設
東洋新薬、強みを活かしUVケアに注力
 東洋新薬は、化粧品と健康食品のODM・OEMを「ODEM」として展開している。

 コロナ禍では「おうち美容」が流行し、通勤通学のため今までは時間をかけることができなかった朝の美容ケアにおいて、リモートワークで余裕が生まれ、自宅でエステをする人々が増えた。

 その結果、同社では、炭酸パック等、スペシャルケアとして親しまれてきたアイテムが伸長しているという。

 今後はある程度コロナが収束し、外出が活発化すると予想しており、UVケアなどの商品に力を入れる。

 同社が強みとする界面活性剤を使わずに乳化が可能な神奈川大学の特許技術「三相乳化法」によって、基本的な機能として「軽い感触」「撥水効果」「高いUV効果」を備え、マルチタスクを備えた医薬部外品のUVケア商品を多く手掛けている。

 昨年、顧客立ち合いの下、処方の試作や皮膚の測定・検査ができる「クイックラボ渋谷」を東京支店に開設している。

 顧客企業が多く所在している東京エリアで肌診断や多様な処方の試作が可能な環境を整えた。試作したものをその場で試し、開発検討することで、よりスピーディーな商品開発が可能になった。また最新の検査・評価機器を揃えており、その場で肌への効果を測定することが可能だという。

 「インフルエンサーの方なども本施設で試作などの商品開発を行い、その様子を写真や動画で撮影・投稿していただくといった副次的な効果も期待できる。実際にインフルエンサーブランドのお客様なども徐々に増えてきている」(同社)

 様々な大学と連携した共同研究も行っている。以前から個別の研究室との共同研究は行っていたが、大学全体と連携することでより複合的な研究を行うことが可能だ。

 「自社でも化粧品に限らず様々な研究を行っているが、自社だけではできない研究を一緒に取り組めることや、大学側が持つ独自技術を製品化することができるといった利点がある」(同社)
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