クロバーコスメイク、アウトバウンドの獲得に注力

週刊粧業 2022年8月29日号 8ページ

カンタンに言うと

  • コロナ禍を将来の成長基盤を整える好機と捉える
クロバーコスメイク、アウトバウンドの獲得に注力
 メークアップ化粧品専門の受託メーカーであるクロバーコスメイクでは、マスク着用の常態化でメークの需要が落ち込む現在を、将来の成長基盤を整える好機と捉え、小ロット対応を強化するとともに、アウトバウンドの獲得に向けた取り組みを推進している。今後の戦略について、立岡泰昭社長に話を伺った。

 ――進行中の取り組みについて教えてください。

 立岡 コロナ前の水準に戻ってきてはいないものの、コロナ禍に順応してきており、次への備えを準備する段階に入りつつあるという状況だ。

 コロナ前はインバウンド需要が非常に旺盛で製造キャパシティを上回る受注を獲得していたことから、全ての製造依頼に応えきれていない面もあったが、現在のお客様のニーズを意識し、小ロットの製造依頼にも採算性を踏まえつつ、より積極的に対応するようにしている。また、当社独自の技術開発も導入し新商品を積極的に投入できる状況を作り出すことにより、アフターコロナにおける受注増につなげる。

 ――コロナの環境変化にどう対応していますか。

 立岡 マスクにつきづらい商品や目周りが映える商品など、新たに顕在化してきたニーズに対応することが不可欠となっており、研究開発部門がそうした動きに機動的に対応している。

 また、若手製造スタッフの熟練度を上げることにも取り組んでいる。

 コロナ禍を時間的な余裕が生まれた時期と捉え、計画的に人材育成を進めた結果、より柔軟な生産体制が構築できつつあり、効率性はコロナ前よりも高まっている。

 ――今後の成長戦略についてお尋ねします。

 立岡 コロナ禍でインバウンド需要がほぼ消失している中、アウトバウンドに注力し、海外需要を取り込んでいく。外部のサービスを活用しつつ、信頼関係を築きながら主体的に取引を拡大していくのが当面の目標だ。

 まずは中国での越境ECから開始し、そこで実績をつくり、海外とのパイプも太くしながら、次の段階として海外OEMや一般貿易といったステップに進んでいきたい。

 現在は、越境ECのための商品企画を行っている。海外取引用の自社ブランドを立ち上げ、そこを足掛かりに海外のOEM需要も取り込んでいく。

 それが軌道に乗ってくれば、国内クライアント企業の越境ECも支援できるようになり、当社の提案メニューはさらに充実することになる。
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