東洋新薬、強み活かしUVケアに注力

週刊粧業 2022年8月29日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 利便性備えた新施設を開設
東洋新薬、強み活かしUVケアに注力
 東洋新薬は、化粧品と健康食品のODM・OEMを「ODEM」として展開している。

 スキンケアを主力の商品として取り扱う同社では、コロナ禍における自粛によるメーク品の売上減少の影響は少なく、前年と比較しても好調という状況が継続しているという。

 コロナ禍では「おうち美容」が流行し、自宅でエステをする人々が増えた。

 その結果、同社では炭酸パック等、これまではスペシャルケアとして利用されていたアイテムが伸長したという。

 一方で、外出する人々も増加しており、そのニーズに応えるべく、医薬部外品の日やけ止めなど、UVケア商品にも力を入れる。同社が強みとする界面活性剤を使わずに乳化が可能な神奈川大学の特許技術「三相乳化法」によって、基本的な機能として「軽い感触」「撥水効果」「高いUV効果」を備え、マルチタスクを備えた医薬部外品のUVケア商品を多く手掛けている。

 「スペシャルケアという観点に関しては、以前よりも自宅で時間をかけてケアを行う方が増えていることからも、高付加価値の商品が求められている。また、世の中に様々な商品が存在する現状で、差別化された特長のある商品が求められているので、そういった提案に注力していく。例えば、シャンプーではいわゆる普通のシャンプーではなく、炭酸シャンプーや、クリームシャンプーなどこれまでとは異なった製剤を使った商品開発を行っている」(同社)

 新規の受注状況については、ECを強みとする会社からの依頼が増加しているという。

 「店舗で購入していた人がインターネットで購入するようになるなど、消費者の生活習慣が変化した影響も大きいと考えている」(同社)

 昨年、顧客立ち合いの下、処方の試作や皮膚の測定・検査ができる「クイックラボ渋谷」を東京支店に開設している。

 顧客企業が多く所在している東京エリアで肌診断や多様な処方の試作が可能な環境を整えた。試作したものをその場で試し、検討する場を設けることで、よりスピーディーな商品開発が可能になった。また最新の検査・評価機器を揃えており、その場で肌への効果を測定することが可能だ。

 「クイックラボ渋谷ではその場で確認した上で、専門のスタッフと直接やり取りをしながら開発が可能である。データや開発の様子を撮影していただくことも可能であり、商品開発だけでなく、その先のSNS等でのプロモーションにおいても活用していただける場所になっている」(同社)
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