コーセー、5類移行に即したメークトレンドを提案

週刊粧業 2023年3月27日号 3ページ

2023年3月29日 14時30分

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 コーセーは3月10日、政府より3月13日からマスクが「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」こと、5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行することが発表されたことを受け、「マスク緩和と5類移行で変わるメイクトレンド」と題して報道陣向けにメークセミナーを開催した。

 同社が実施した調査(全国N=500、女性400人、男性100人、協力=ネオマーケティング)では、3月13日以降、常時マスクを着用すると回答した人が51%、TPO・条件に応じて外していくと回答した人が49%とほぼ拮抗しており、今後はマスクを外す人、着ける人、TPOに合わせ着脱する人など、様々な状態が考えられる。

 また、メークにおいても、人によって求めるニーズやテクニックが異なることから、今回、これからの生活に合わせ、マスクの着脱に関わらずに楽しめる様々なメークを独自に提案した。

 具体的には、多様な価値観を尊重し、マスクを着けていても外していてもメークを楽しめる、唇をより主役にしたツヤと発色のあるメークを提案に加えた。

 このメークでは、マスクの着脱を含めて「化粧くずれしにくいこと」を前提にしながら、これまでツヤを抑えてセミマットに仕上げていたベースメークを、ハイライト等を使いながらツヤ感のあるメークに仕上げるとともに、目もとに注力しがちだったポイントメークを、口もとにも広げた。アイテムの組み合わせをひと工夫し、簡単なテクニックを取り入れることで、ツヤのある質感と発色を、マスクのオンオフに関わらず楽しむことができる。

 コロナ禍前後のメークトレンドを振り返ると、新型コロナウイルスが蔓延する直前の2019年頃まではふんわりとした暖色系の眉にダークトーンの口紅で強さを出すのがトレンドで、その後2022年頃まではマスク着用に合わせ、ベースメークはセミマットな質感で端正に仕上げ、口紅はマットでほんのりと血色感が出るような色味が主流となり、眉や目もとが注目されるようになった。

 そのような傾向を受け、これからのメークは「ツヤ」と「発色」がポイントだという。ベースメークやポイントメークにツヤと色味を取り入れることで、いきいきとした明るく健康的な印象を与えることができ、リップメークに変化を加えることで、顔の印象を大きく変えることができるという。



2024年以降は華やかなメークが流行

 また口紅には、顔に血色感を補うことで肌をきれいに見せるだけではなく、つける人の気分を表現することで、高揚感や自信など前向きな気持ちにさせる力があることから、これからの生活の中に、価値観やシーンに合わせて口紅を取り入れることで、より多くの人が毎日を明るく前向きに過ごせるよう、唇を主役にしたメークを提案する。

 なお、2024年以降は、ツヤ感がさらに増した、解放感と煌めきのある華やかなメークがトレンドになると予測している。

 これまでのリップメークでは、マットな質感でほんのりと血色感のある色味が主流だったが、これからは唇にツヤと色味をプラスし、ふっくらとした質感のメークもおすすめだという。



 マスクを外したい人向けには、唇にツヤと立体感を付与するリッププランパーを、口紅の下地代わりに塗布し、その上にお手持ちのマットリップを重ね、マットリップを指でぼかすように塗布することを提案する。適度なツヤを保ちながらもマットリップが持つ発色を楽しむことができるようになるという。

 同社では、それを実現する最適なアイテムとして、自然な血色感を与えながら、ふっくらとした唇を演出する、ツヤも色味も落ちにくい新技術を採用した軽くなめらかな付け心地の口紅「ヴィセ ネンマクフェイク ルージュ」(5月16日発売、6色各3.8g 1540円)を推奨した。

 「人気の粘膜色ルージュに『ツヤと色の仕上がりが続く』という高機能性を付加した『ネンマクフェイク ルージュ』を一歩先の今っぽさを提案する『ヴィセ』から発売することで、ブランドの新規愛用者を拡大していく」(コンシューマーブランド事業部 企画室 商品企画2課 藤田麻友香氏)

 一方、マスクは極力外したくないので、マスクの下はリップクリームのみ使いたいという人向けには、唇にふっくらとしたボリュームを与え、乾燥を防ぐ唇用美容液「ヴィセ エッセンス リッププランパー」(5.5mL・1430円)の使用を提案した。

 唇に適度なツヤがあることで、いきいきとした印象を演出できるほか、自身の唇に馴染む色のマットリップを重ねると唇の色が均一になり、整った印象になるという。

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