コスメディ製薬、マイクロニードルの認知向上へ

週刊粧業 2024年1月1日号 85ページ

カンタンに言うと

  • 成分・技術開発で用途を拡大
コスメディ製薬、マイクロニードルの認知向上へ
 コスメディ製薬(権英淑社長)は2008年に微細針で美容成分を肌に浸透させるマイクロニードル化粧品を世界で初めて開発した。

 ヒアルロン酸、コラーゲンなどの成分を利用したアンチエイジング化粧品を中心にラインアップし、自社製品の通販・ネット販売、OEM受託を通して、マイクロニードル化粧品の市場を開拓してきた。

 権社長は「さらに成分を自社開発することや技術開発によって用途を広げ、マイクロニードルの認知度を高めていく」と語る。

 ――コロナ収束後の市場動向と御社の業績についてお聞かせください。

  消費者の気持ちが前向きになり、販売会社もプロモーションを活発化したことで、市場は確実に回復していると感じる。当社の上半期(2023年5~10月)の売上は大幅増となった。

 マイクロニードル製品を中心に開発技術が広がると同時に、奥行きが深まることで、新製品を含めて進化させたことが結実している。

 2023年4月に発売した自社製品の「千の潤い」はタウリンでつくったマイクロニードルにヒアルロン酸を含有した。

 従来の微細針を刺すというイメージではなく、肌に塗ることでタウリン、ヒアルロン酸などの美容成分が浸透する。

 こうしたマイクロニードル技術を進化させた製品開発だけでなく、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの成分も自社開発で進化させている。またOEMは大手からの依頼が増えている。

 ――マイクロニードルの新技術をOEMも転用されているのですか。

  私たちのベースはマイクロニードルであり、新しい技術を開発する中で、水平展開し、パイを広げることに取り組んでいる。

 1社1社のニーズに合わせ、美容成分や微細針の長さをカスタマイズしており、自社製品とはバッティングしない。また、取引先企業もユーザーの年齢層や、販路が異なるので、同じ製品を販売することはない。

 ――マイクロニードル化粧品のポテンシャルと今後の施策について、お聞かせください。

  国内で製品化しているメーカーは僅かでまだ認知度は低く、成長の余地は大きい。技術や美容成分の自社開発で大きな差別化を図っているが、引き続き、技術、製品を進化させることで市場を広げていく。
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