化粧品・医薬部外品・健康食品の提案型OEM/ODMを軸に、原料販売から容器提案まで手がけるホシケミカルズは、今年4月に創業50周年の節目を迎える。
スキンケアをはじめ、メークアップやヘアケアなど幅広いカテゴリーで「トレンドを捉えた製品づくり」を進める同社が今回、満を持して送り出す最新のOEM・ODM製品と主な特長について、販売推進チーム 広報主任の平地祥子氏に話を伺った。
「新感覚アミノ酸系シャンプー」を開発
安全性・有用性試験済み製品の拡充に注力
同社では今年2月、加齢や毛髪ダメージによるボリュームダウンに悩みを持つアクティブシニア向けのヘアケア製品として、「アミノ酸ボリュームアップシャンプー」の受注を開始した。
アミノ酸ボリュームアップシャンプーは、毛髪内部のダメージ補修ケアと、毛髪外部の補強ケアを同時に実現する同社独自の「デュアルボリューム処方」を採用している。毛髪のハリ・コシに寄与する特殊なアミノ酸系洗浄成分を配合し、頭皮や毛髪の負担を軽減しながら毛髪を根本からふんわりと立ち上げ、しなやかなボリュームヘアへと導くという。
「一般的なボリュームアップシャンプーは洗浄力が高く、髪や頭皮が乾燥するものもある。また、一般的なアミノ酸シャンプーは保湿効果が高いものの、ボリューム感が出にくい。今回開発したアミノ酸ボリュームアップシャンプーは、マイルドな使用感とボリュームアップ効果を両立した新感覚アミノ酸系シャンプーとして提案を進めている」(平地氏)
また、同じく2月には、同社初のジェンダーレスに着目したコスメとしてODM提案を行っているメンズコスメシリーズの「MFクッションファンデーション」2種で、SPF・PA値のデータを新たに取得した(石けんで落とせるノンシリコーンタイプ=SPF35・PA+++/化粧もちが良くマスクにつきにくいシリコーン配合タイプ=SPF46・PA+++)。
「当社が予めSPF・PA値のデータを取得しているため、クライアントにとっては試験に係る費用やリードタイムもなくパッケージに表記することが可能だ。パッチテストやアレルギーテストなどの安全性試験を組み合わせ、訴求ポイントを1つでも多く持つ製品の拡充に力を入れている」(平地氏)
ヘパリン類似物質配合の日やけ止めと
保湿ジェルクリームを新たに提案
直近では、昨年10月にヘパリン類似物質配合の日やけ止め「薬用プロテクションUV」(SPF44・PA++)、今年2月に保湿ジェルクリーム「薬用ヘパリンジェルクリーム」の受注を開始した。
同社が予め安全性・有用性試験を実施したODM製品は現在、効能効果を訴求できる医薬部外品シリーズを中心にラインナップを広げている。
「ヘパリン類似物質を配合したUV製品は市場でも比較的珍しく、乳液のように保湿感の高い点が薬用プロテクションUVの差別化ポイントだ。薬用ヘパリンジェルクリームは、ヘパリン類似物質配合でオールインワンを訴求するスキンケア製品でクリームタイプのものが多い中、みずみずしいジェルクリームタイプという点が特徴的だ」(平地氏)
トレンドを捉えた製品づくりを進める同社では、「成分重視」でスキンケアを選択する生活者が増加傾向にあることから、乳化剤や合成界面活性剤を一切使用せず、美容成分として知られるビタミンCによってジェルを乳化させた「ビタミンC乳化ジェルクリーム」への引き合いが高まっているという。
「ビタミンC乳化ジェルクリーム自体は数年前に提案を開始しているが、乳化型ビタミンC誘導体によって配合成分の約99%が保湿・美容成分という高濃度美容成分処方を実現できる点が成分重視のトレンドにマッチし、ここへきて改めて注目を集めている」(平地氏)