化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造なども手がけるホシケミカルズでは、製造現場における効率性や正確性の向上、環境に配慮したモノづくりを目的に、秤量からバルク検査、充填包装、製品後検査、出荷判定といった一連の製造作業をシステム化した独自の生産・品質管理システムを2023年3月より本格稼働している。
新たなシステムでは、原料ごとにQRコードを付与して在庫管理を行い、原料の秤量作業時に過不足や誤使用があった場合、アラートが表示されて未然に人的ミスを防ぐ。従来の秤量作業は2名でのWチェック体制で行っていたが、秤量チェックを機械化したことで作業効率が向上した。
こうして秤量作業をクリアしたものだけが次のバルク製造工程へと進み、秤量ミスを防ぐことで廃棄ロスの削減へとつながる。また、秤量作業と原料在庫とのデータ連携によるリアルタイムでの在庫管理で、発注漏れの防止と適正在庫を実現したという。
「これまでは、組立・加工を中心とした生産管理システムを作業ごとに導入していたが、新しいシステムは化粧品製造業での利用を主として現場で使いやすいようシステム会社各社の協力もあり、別々だった既存の管理システムを当社オリジナルで一元的に管理できるようになった。業務の効率化だけでなく、原料入荷から製品出荷まで一連の作業工程のトレーサビリティ向上にもつながっている」(販売推進チーム/広報主任 平地祥子氏)
同社ではこのほか、製品ごとに処方・原料・成分の情報が一括で表示され、成分に表示名称やINCI、規制の情報が紐づく独自の研究開発管理システムを20年以上前から導入している。同システムでは、処方を入力すると全成分が表示され、さらに薬機法に加えて海外規制にも対応しており、20年前の当時は業界で画期的なシステムだったという。
「将来的には工場と研究それぞれの独自システムを連携させ、製造現場のリアルタイムな在庫を見ながら研究員が処方開発を行える体制を構築し、安定的な製品供給へとつなげていきたい」(平地氏)
この記事は週刊粧業 2024年4月8日号 20ページ 掲載
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