アンズコーポレーション、主力工場をテコ入れし成長加速へ

週刊粧業 2024年4月8日号 20ページ

アンズコーポレーション、主力工場をテコ入れし成長加速へ

 国内2工場体制で化粧品ODM/OEM事業を展開しているアンズコーポレーションは、生産力の増強に向けて主力の奈良工場(写真)への設備投資を進める。

 山田昌良社長は、「効率化と付加価値化の両立を実現し、『LTV型ODM』ビジネスの成長を加速させていく」と話す。

 ――生産能力増強に向けた投資戦略は。

 山田 効率化と付加価値化との両立を目指して進めていく。現在、奈良工場には未実装のスペースがあり、そのスペースに新たな生産ラインを導入して生産能力を増強し、一貫生産体制を強化する。

 また、人を増やさずに、生産力を上げられる体制を整備して人手不足への対応も進める。事務所として使用しているスペースに充填・包装の無人化ラインを導入する計画だ。段階的に無人化を進めていくことになるが、2025年春の稼働に向けて準備していく。

 ――「LTV型ODM」の推進で利益体質の構築も進みました。

 山田 LTV型ODMでは、独自の3D皮膚モデルを用いた機能性評価を実装し、コンセプトと一貫性のある製品開発を実現していく。付加価値化の推進とリピート率の向上により利益体質を強化していく。

 付加価値化は、機能性評価をデータ・数値で可視化させることで、開発した製品に対する消費者の満足度や期待値の向上に寄与し、ひいては中価格帯スキンケア市場の活性化につなげていきたいと考えている。今後は機能性評価のプラットフォームを立ち上げ、品質情報サービスを提供できる環境を整えていく。

 少しずつだが、LTV型の成果は見られてきた。取引先からは、開発・製造を委託している商品群の中で当社製のものが最もリピート率が高いといった評価もいただけるようになり、社員たちのやりがいにつながっている。LTV型ODMを推進することで、結果的に生産性の高い仕事、利益率の高い仕事につながっていくと確信している。

 2024年から2025年度にかけては次の成長ステージに向けた基盤強化に取り組む。守りの投資が中心になっていくが、攻めの投資に転じれるよう、しっかり成果を出していきたい。

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