2012年ヘアケア市場、高価格帯シャンプー好調で単価は上昇傾向

C&T 2012年12月17日号 29ページ

カンタンに言うと

2012年ヘアケア市場、高価格帯シャンプー好調で単価は上昇傾向

 2012年のヘアケア市場は、震災の影響で数字を落とした前年から回復の兆しを見せ始め、対前年比で金額が4%増、数量が2%増となった(メーカー調べ)。ノンシリコン処方やスカルプケアをうたった高価格帯アイテムが台頭し、単価は上昇傾向にある。

 カテゴリー別では、主力のシャンプー・コンディショナーが引き続き堅調で、シャンプーは対前年比で金額が7%増、数量が4%増で、コンディショナーは金額が2%増、数量はほぼ横ばいで推移した。ブランドの動向をみると、TVCMなどによる積極的なプロモーションを展開した「レヴール」(ジャパンゲートウェイ)が、マーケット全体の回復を牽引した代表格に挙げられる。

 2012年のメーカー別シェアは、花王が引き続きトップで、P&G、ユニリーバ、資生堂が続き、上位4社の順位に大きな変動はみられない。しかし、ここに肉薄してきているのがジャパンゲートウェイで、上位メーカーの多くは新興勢力の躍進に苦戦しているようだ。

 ブランド別シェアをみると、「パンテーン」(P&G)が首位を堅持し、「ラックス」(ユニリーバ)、「TSUBAKI」(資生堂)の順となっている。前述の「レヴール」は、「トータルヘアケアの中で約5%のシェアを獲得している」(メーカー関係者)といい、消費者のニーズが多様化するヘアケア市場において急成長を遂げている様子がうかがえる。

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