日本テトラパック、乳化機に加え周辺装置も含めた製造ラインでの導入を推奨

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日本テトラパック、乳化機に加え周辺装置も含めた製造ラインでの導入を推奨

 日本テトラパックは、世界21カ国以上に導入実績のある真空乳化機「テトラ・アルミックス・デルタ」が国内でも人気という。

 同社の真空乳化機は、特許技術の「CODE3(コードスリー)」を用いた製造法を特長としており、乳化釜の油相と水相のうち、油相のみを温めて使用できるホット/コールド乳化プロセスにより、生産時間を約60%削減できる。水相過熱時および製造物の冷却時に最小の熱エネルギーで済むため、省力化にも貢献するという。

 この「デルタ」の性能をさらに向上させた次世代機として、今年日本でも発売された「テトラ・アルミックス・デルタ ニュージェネレーション」は、現在30リットルのパイロット機のみを取り扱っているが、将来的な設備投資を検討している企業からの関心が高く、今後、実機の発売に向け研究室へのラボ機の提案を強化していく。

 「ニュージェネレーション」は、従来機よりも高い乳化分散力と、それによる時間短縮化、省エネ化、効率化を大幅に向上させた。生産プログラムを入力すれば、パイロット機から大型機へのスケールアップを図る際に同じバルクがつくれるといい、今後、このような技術を浸透させることで、化粧品業界の製造レベル向上に貢献していく。

 最近は、全自動化が一般的な食品製造工場の機構を参考にする動きが化粧品業界において見られるといい、食品業界にも導入実績が高い同社へ、乳化機だけでなく周辺装置の設置や機構の設計を依頼する事例も増えているという。
 「食品工場では、乳化機の釜に原料を投入する際もパイプを引いて外気に触れないようにしている。釜内部の真空圧によって原料をパイプから採りこんでいるが、こうすることで衛生面も保たれ、各原料の計量も正確に行える」(田中正司プロセッシング本部営業部プラントセールスグループキーアカウントマネージャー)

 同社の乳化機は液面から投入するように設計されているため、液体より比重の軽い粉末でも表面に浮かばず、すぐに混ぜ合わせることができるのも、食品工場で培ったノウハウによるものだ。「手作業で投入するよりもはるかに効率的」(田中氏)といい、乳化機単体ではなく、周辺装置も含めた製造ラインでの導入を推奨している。

 世界各国に拠点がある同社では、日本企業が海外で工場を建設する際、各国の拠点を通じて日本で導入している設備やラインと同じものを海外工場で構築できることもアピールポイントとしている。特に、熱視線が集まるタイやカンボジアとの連携が強く、円滑に設備の整備が進められるといい、「今後も各国との連携を深め、サポートを充実化していきたい」(田中氏)としている。

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