化粧品製造メーカー向けに各種液体・粉体処理機器を販売しているエヌ・ピー・ラボは、7月2~4日に開催された展示会「インターフェックス ジャパン」に出展し、主力の真空乳化機や初披露した液体充填機のPRに力を注いだ。
菊地正仁社長によると、集計では「昨年よりも来場者数が多かった」といい、今後の取引拡大に向けて期待が高まっている。
特に今回は、初めて展示した液体充填機への関心が高かったという。充填機は、韓国最大手のJIREH ENGINIEERING(イレー エンジニアリング社)が製造したもので、韓国内の大手メーカーや欧米などでの輸出実績も豊富だ。
最大の特徴は、最先端のシステム・性能や割安な価格にある。一連の作業工程を自動化することで、「従来1~2人でやっていたところを1人で完結できる」(菊地社長)ことになった。また、容器ホルダーのサイズを自動で調整できるメリットなどもある。
菊地社長が「日本製の充填機でもここまでの性能はなかなかない」という自信作だが、「こんなに反響があるとは思わなかった」というほど予想を上回る反応だったようだ。性能の高さに驚く来場者も少なくなかったという。
具体的には、充填ラインはパートスタッフが担うケースが多いが「エキスパートでなくても使えそう。容器換えをするときや機械の調整は専門スタッフでないとできないが、それが不要になる」といった声が多かったようだ。また、機械を操作するタッチパネルが、日本語のほかに英語、中国語、韓国語の多言語対応となっている点も特徴だ。
価格の面では、従来の日本製機器と比較して平均60~70%程度の金額で提供できるという。性能が高いうえに価格も安いとなれば、おのずと競争力は高まる。
さらに、機械は韓国製だが、使用している部品はすべて日本製であるため、部品交換などに時間や手間がかかる心配はないという。
ボトル型の容器からクリーム用のジャー容器などまで対象製品は幅広く、既に一部の製造メーカーには納品しているが、展示会を機に実績を積み上げていく考えだ。
主力の真空乳化機もまだまだ納品実績を伸ばしていくとしている。あくまでも真空乳化機が「心臓」(菊地社長)で、充填機は「+α」の位置づけで事業を展開していく。
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この記事は週刊粧業 2014年7月28日号 6ページ 掲載
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