2015年上半期MVP商品、ヒットの秘訣に迫る

訪販ジャーナル 2015年8月10日号 1ページ

カンタンに言うと

2015年上半期MVP商品、ヒットの秘訣に迫る
 週刊粧業が製品に焦点を当てて取り組む特集の1つに、ヒットの裏側に迫る「MVP商品」がある。今回も販売数量や金額で異例の記録を打ち立てたケースのほかに、これまでにないアプローチで新たな市場を切り拓いた例も対象に加え、各社の動向をまとめた。

 なぜ売れたのか――。研究開発から商品設計、マーケティング手法などまで、その秘訣は各社それぞれだ。その中から、訪販・通販メーカーによる上半期の「MVP商品」を紹介する。有力メーカー各社の戦略を分析することは、ヒット商品を生み出すための処方箋になりそうだ。

==pdc、フェイスマスクがインバウンド追い風に急増==

pdc、フェイスマスクがインバウンド追い風に急増

 ポーラ・オルビスHDのpdcは、毛穴対策の黒色マスク「リフターナ コンセントレートマスク」(昨年2月発売)が、特に今年に入ってインバウンド需要も取り込みながら出荷実績を急角度で伸ばしている。

 火付け役となったのは、中国人観光客だ。中国版ツイッター「ウェイボー」で黒いマスクをつけた購入者の投稿画像が増加するなどクチコミで認知が広がり、それを契機に都市部のドラッグストアを中心に店頭販促を強化した昨秋以降は、主に30代の日本人の購入も増えた。

 広報担当の北條雅隆シニアマネージャーは、黒色が見た目のインパクトを誘ったほか、吸着性の高い「レーヨン」を素材にしていることや、マスクでは珍しく「毛穴対策」をうたっている点を特徴に挙げてヒットの要因を分析する。
pdc、フェイスマスクがインバウンド追い風に急増

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