近代化学、新規原料を用いたヘアケア・スキンケアOEMを提案

週刊粧業 2015年8月31日号 9ページ

カンタンに言うと

近代化学、新規原料を用いたヘアケア・スキンケアOEMを提案
 カラートリートメントやパーマネント剤などのヘアケア関連製品を中心に化粧品・医薬部外品のOEM事業を展開する近代化学は今年、「新規原料開発元年」をスローガンに、原料からアイデアを提供できるOEMメーカーとして独自原料の開発に力を注いでいる。岡部社長に今期(2015年8月期)の取り組みと来期の抱負を聞いた。

 ――今期の取り組みを振り返ると。

 岡部 今年6月には、当社で初めて「CITE Japan」に出展した。

 ブースでは、アーユルヴェーダ研究者が監修を行い、約30種類に及ぶ植物オイルを組み合わせて化粧品用に処方開発された「シロダーラオイル」と、スリランカ国内で生育する黄金ココヤシから抽出した「キングココナッツオイル」といった、スリランカ原産の新規原料を用いたヘアケアとスキンケアのOEMを提案した。

 展示会の反響は非常に良く、次回も新たな原料を世界中から探索し、それを配合した付加価値の高いOEMをさらに推進しく。

 こうした新規原料を用いたOEMの提案だけでなく、今年は主力のカラートリートメントにおいて、チューブ以外の様々な容器にも幅広く対応できるよう生産面で新たな試みを行っており、対応容器を増やすことで受注増につなげていきたい。

 ――来月からスタートする来期の抱負をお聞かせください。

 岡部 今秋は新たに粉のカラー剤を製造するため工場を増築し、生産体制を強化していく。また、今後は同業他社と協業し、ヘアケアOEMで培った技術を活かして入浴剤や介護用品などのOEMにも積極的に推進していきたい。

 ヘアケアと介護用品は一見すると関係性が見えないように思われるが、例えばパーマをかけた後、そのニオイを消すヘアケア製品の技術は体臭ケアにも応用ができる。

 従来までヘアケアOEMに特化していたため、このように他のカテゴリーでも活用できるスピンオフの技術は本当に沢山あるが、日の目に当たることはなかった。

 当社では2週間に1日、研究員が自由に好きな課題に対して研究を行う自由研究の日を設けている。このように、今後も原料や処方の開発に注力し、中身の製造に関して新たな角度からスポットを当て、これまでにないモノづくりを進めていきたい。
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