ホシケミカルズ、化粧品ビジネスをトータルサポート

　ホシケミカルズは、化粧品･医薬部外品･健康食品の提案型OEM/ODMを主軸とし、スキンケアやメークアップをはじめ、ボディケア、ヘアケア、サプリメントなど幅広いアイテムの企画･開発･製造を手がける。

　1975年に原料商社としてスタートした同社では、OEM/ODMのほかにも化粧品原料の販売事業を展開し、インドネシア工場で容器製造も行っている。さらに、パッケージデザインや薬事対応、新規参入企業の販売戦略立案に至るまで、化粧品ビジネスをトータルでサポートしている。

　「取り扱っている品目とジャンルが多様で、幅広い要望に対応できる点が支持され、新規参入を目指すクライアント企業からの依頼が増えている。最近の傾向として、アパレル業界からの受注や問い合わせは依然として多いが、新たな動きとして健康意識の高まりを受け、スポーツ関連企業からの依頼が増えてきている」（企画開発室広報平地祥子氏）

　化粧品OEMの具体的なアイテムに関しては、汗をかいても落ちにくいメークアップやＵＶアイテム、脂肪燃焼を訴求した健康食品、外出用のドライシャンプーなどへの引き合いが特に高まっているという。

　「単純にキレイになるというような機能一辺倒ではなく、デザインや香り、テクスチャーなど五感に訴求して前向きな気持ちになれるというような情緒的価値を盛り込んだ『機能性プラスα』の商品提案が全般的に求められている」（平地氏）

　今後の取り組みとしては、同社が今月1日にリニューアルしたホームページを介し、新規参入を目指すクライアント企業に向けた情報発信を強化していく。

　今回のリニューアルでは、外部の美容プランナーによる監修のもと、新規参入を目指す企業に向けて、化粧品OEMに関する基礎知識（OEMとは･依頼方法･商品開発の流れなど）の情報をわかりやすく伝えている。

　このほか、OEM/ODM商品企画担当の社内スタッフが毎月コンテンツをアップする「企画女子のトレンドブログ」を新設し、OEMメーカー目線での原料や剤型、製造機器などに関する技術的な情報も発信していく。

　「新規参入を目指す企業からの問い合わせで最も多いのは、『化粧品のことがわからない』『こうした製品ができますか』といった声だ。新しくなった当社のホームページでは、第三者によるフラットな目線から、新規参入の方が欲しい情報を詳しくまとめている。これから新規参入を検討する企業の不安を少しでも解消していきたい」（平地氏）