コーセー、マーメイドジャパン日本代表へメーク講習会を開催

　コーセーは4月9日、アーティスティックスイミング日本代表「マーメイドジャパン」の選手へのメーク講習会を開催した。同社のメークアップアーティストである石井勲氏が、衣装や演目の世界観に合わせて開発した演技を彩るメークアップを選手自身の手で仕上げられるように指導を行った。

　同社は、2006年4月に日本水泳連盟のアーティスティックスイミング日本代表「マーメイドジャパン」のオフィシャルスポンサー契約を締結して以来、定期的にメーク講習会を開催し、演目に相応しいメーク表現や、水中の激しい演技でもくずれることのないメークテクニックを指導することで、選手が安心して演技に集中できるようサポートしている。

　アーティスティックスイミングは、選手の芸術的な美しい演技で競われることから、その衣装や楽曲に合わせた世界観をメークでも表現できるよう、スキンケアのアドバイスから、メークデザイン考案、選手自身で大会用のメークができるようにするための指導までを同社が担当している。

　こうした中、昨年、アーティスティックスイミングの採点方法が大きく変わり、「テーマにあったメークは採点に影響を与えることがある」とされ、メークの重要度がさらに高まってきた。そこで、汗や水に強いウォータープルーフの技術を採用したメークアップブランド「ファシオ」や「メイクキープ」シリーズ、豊富なカラー展開の「アディクション」や「ヴィセ」など市販品のみを使用し、塗布の仕方や組み合わせ方を工夫することで、水中で激しく動いても落ちにくいメークに仕上げることに挑戦した。

　今回は、チームアクロバティックルーティンのテーマ「Alligator」、デュエットテクニカルルーティンのテーマ「Cool Japan」、デュエットフリールーティンのテーマ「ペガサス」が新たな演目として追加され、そのデザインを中心に指導を行った。3つのテーマとも、メインアイテムとしてアイシャドウ「ヴィセアヴァンリップ&アイカラーペンシル」とリップ/チーク「アディクションザマットリップリキッド」を使用。「Alligator」では、ワニの鋭い眼光をグラデーションでシャープに表現しつつ、下まぶたに紫を入れることで不気味で恐ろしい表情に仕上げた。「Cool Japan」では、目頭に切れ長にいれたシャープなラインと、水しぶきのような白とブルーのコントラストでクールな表情に仕上げた。「ペガサス」では、羽のような独創的なラインを上瞼に描き、力強く軽やかに飛び回るペガサスを表現した。

　最後に石井氏は、「水着や音楽、演じるイメージによって、色のバランスや入れ方を変え、遠くから見ても立体的に見えるメークを意識した。選手の皆さんには、目もとが切れ長になるようなアイラインの角度や、ラインの先端が徐々に細くなるように描くといった細部へのこだわりなど、大胆かつ繊細なメークを実施して欲しい。今後も、汗や水に強く落ちにくいメークで、選手の皆さんが安心して自信をもって演技できるようサポートしていく」とコメントした。