2012年がスタートしました。
随分前から誰もが認識している少子高齢化、近年のドル安やユーロ安に伴う円高、昨年起きた震災からの復興、このような時代の変革期には、大きく変化する環境に対応した経営が求められるのは言うまでもありません。
だからこそ、「なぜ自分の会社はこの事業に取り組んでいるのか」という〝創業原点〞を再定義し、従業員と共有しなければなりません。なぜなら経営者は、刻一刻と変化する事象を見極めながら、「前日伝えたことを翌日には撤回する」という朝令暮改を断行せざるを得ない状況に置かれているからです。
通常、朝令暮改は、従業員からみると「方針がブレている」というイメージを持たれてしまうケースが多いですが、それは〝創業原点〞のような経営の軸を共有していないことに起因して生じるものです。そういった誤解を与えないためにも、「〝創業原点〞を再定義する」というプロセスを従業員の皆さんと共有しながら、全員の「腹に落ちる」ものにする必要があるのです。
お正月の箱根駅伝、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
1年生の頃から〝山の神〞と称され、4年生で主将になったエース柏原選手を擁する東洋大学が、これまでの記録を8分以上更新するという前代未聞の記録で、優勝を成し遂げました。
今年の東洋大学に起きていた変化は、「柏原頼み」からの脱却です。東洋大学の過去2回の優勝は、柏原選手が5区で大逆転を演じてその差を何とか守りきるというパターンでした。しかし今年は、往路でトップで襷をもらった柏原選手がさらに差を広げる、復路も5区間中4つの区間で区間賞を奪い大差をつける、まさに完勝を果たしました。
川原慎也
(株)船井総合研究所 東京経営支援本部 部長 グループマネージャー
1998年船井総合研究所入社。1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業種業態を問わずに戦略実行コンサルティングを展開するという同社では異色の経験を持つ。「視点を変えて、行動を変える」をコンセプトに、戦略策定段階では「お客さまとの約束は何か」→「約束を果たすためにやるべき仕事は何か」を考え抜こう、計画策定段階では「計画が頓挫する可能性の対処策」を考え抜こう、実行段階では「勝たなきゃ組織一体化しない」から“勝ち”を積み重ねる階段を考え抜こう、と経験に裏打ちされた“視点”への刺激が散りばめられる。最近は、「営業戦略の落としどころは営業マンの行動配分」「断れない提案」「新規開拓一点集中」、等の“視点”の提案を始めている。
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