第7回 "日本リテラシー"の高い人をターゲットにする

 中国で化粧品を売るためには顧客となるターゲットを絞りこむことが重要ですが、自社の製品に合うターゲットを見定めることは簡単なことではありません。

 今回は、そのヒントとなり得る"日本リテラシーの高い人"にアプローチする方法についてご紹介したいと思います。"日本リテラシーが高い人"とは、日本と接する機会が多い人、日本文化に興味を持っている人等のことを指しますが、こうした人達は一般の中国人と比べ"Made in Japan"の価値を高く評価してくれる傾向にあります。その為、比較的商品を売り込みやすいのです。

 私は、8月下旬に福建省の『日本生活体験館』に行ってきました。日本生活体験館は、福建省最大のショッピングモール「万象城」にある日本製品のアンテナショップです。
中国美容1.jpg中国美容2.jpg

(左・日本生活体験館/右・館内は日本の住宅を再現)

 この店舗はまるで日本の住宅のモデルルームのように居間・浴室・子供部屋等が設えられており、商品が用途別に陳列されています。単に日本の商品を集めて売るのではなく、日本の便利で豊かな生活スタイルを中国の人に体験してもらうことで、商品価値を実感してもらうというのが特徴です。畳やベッドのような大型の商品から化粧品や生活雑貨などの小物まで、現在展示されている商品は1000種類にも及びます。顧客はリピーターが多く、まさに日本リテラシーの高い人達と言えるでしょう。

続きを読むには無料会員登録が必要です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • 化粧品業界の優良記事を
    お届け
この記事のお問い合わせはこちら

沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

一覧に戻る
ホーム > 連載コラム > 第7回 "日本リテラシー"の高い人をターゲットにする

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop