2014年が始まり、多くの企業が仕事始めを迎えた1月6日、東京の神田明神には例年以上たくさんの会社員が行列を作り、目標達成を祈願していたようです。
景気回復の機運が高まってはいるものの、今年は消費税増税が施行される年ということで、多くの皆さんは期待と不安が入り混じっているような感じなのではないでしょうか。
特に、景気回復を実感できるタイミングが遅れる傾向にある中小企業経営者の方々は、どちらかというと「消費税増税によるマイナスの影響に対してどう対応していくべきか」の方に意識が向きがちになり、なかなか強気な方針を出しづらい状況に陥っているようです。
例えば、「業績向上に確信が持てれば従業員を増やしたいところだけど、やはり不透明な状況であることも現実だから今の時点では見送っておいた方が賢明だ」といったように、人員増あるいは設備投資といった部分にコストをかけることを躊躇ってしまうのです。
そういった判断に対して、「だから会社が成長しないんだ」とダメ出しするのは簡単ですが、それよりも是非やっていただきたいのが、現場を任せている幹部の方々に対してご自身の経営判断を率直に伝えるコミュニケーションです。
現場に近ければ近いほど、「もっと人を採用してくれれば売上を上げられるのに」、あるいは「もっと販促にコストをかけていけば仕掛けているキャンペーンで集客できるのに」といった思いを抱いている方は、幹部クラスでも多いのではないかと思います。
そう思っているからこそ、「コストを削減する」や「投資を見合わせる」といった経営判断に対して、がっかりしてしまう幹部も少なくないでしょう。
川原慎也
(株)船井総合研究所 東京経営支援本部 部長 グループマネージャー
1998年船井総合研究所入社。1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業種業態を問わずに戦略実行コンサルティングを展開するという同社では異色の経験を持つ。「視点を変えて、行動を変える」をコンセプトに、戦略策定段階では「お客さまとの約束は何か」→「約束を果たすためにやるべき仕事は何か」を考え抜こう、計画策定段階では「計画が頓挫する可能性の対処策」を考え抜こう、実行段階では「勝たなきゃ組織一体化しない」から“勝ち”を積み重ねる階段を考え抜こう、と経験に裏打ちされた“視点”への刺激が散りばめられる。最近は、「営業戦略の落としどころは営業マンの行動配分」「断れない提案」「新規開拓一点集中」、等の“視点”の提案を始めている。
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