第5回 アジアにおける化粧品のハラール対応について

【週刊粧業2014年6月9日号5面にて掲載】

 イスラム教徒の人々は、今月28日より断食月(ラマダン)に入ります。ラマダン中は日の出から日没後までの間は、飲食が一切禁じられています。このように厳しい戒律で知られているイスラム教ですが、今回のコラムではイスラム教国での化粧品販売についてお話したいと思います。

 イスラム教では、豚肉やアルコールを摂取することが禁じられています。豚由来のコラーゲンやプラセンタ等、化粧品の原料としてよく使われるものも多いため、原料チェックは非常に重要です。

 しかし「ハラール認証」を取得することが必要かということについては、ケースバイケースと言えるでしょう。ハラール認証とは、その製品が原料から製品に至るまで、禁じられた物が一切混在しないことを宣言するもので、当該国の機関により認証されます。製造過程の全てがチェック項目に該当するため、場合によっては新しい製造ラインを作らなければ認証が取れないということもあり、多大なコストがかかる場合があります。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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