第7回 アジア市場の開拓方法は一つではない

【週刊粧業2014年8月11日号12面にて掲載】

 海外市場で化粧品を売る場合、一番ネックになってくることは何でしょうか?

 私は『時間』だと思います。

 許認可を取得したり、場合によっては配合成分の変更や現地企業との合弁会社が必要になったりと、クリアしなければならないステップは山のようにあります。進出する国によって違いはありますが、順調に進んでも1年や1年半は軽くかかります。法律がまだしっかり整備されていないような新興国の場合、人脈頼みとなる部分が多くそのプロセスは非常に不安定です。

 想定以上に時間がかかってしまった場合に問題になるのが「消費者の変化」です。特にアジアは経済成長著しい国が多く、調査をして定めたターゲットが販売時には全く違うライフスタイルを送っているということも珍しくありません。販路戦略もやり直しとなると、またさらに時間がかかり案件は迷走しはじめます。

 これだけ情報と物が溢れる時代では「今ある商品」を『今いる消費者』にすぐに売らない限りなかなか成功というところまではいかないのではないか、それが私の最近の実感です。

 ではどうやって海外の消費者にリアルタイムに売ればよいのでしょうか?

続きを読むには無料会員登録が必要です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • 化粧品業界の優良記事を
    お届け
この記事のお問い合わせはこちら

沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

一覧に戻る
ホーム > 連載コラム > 第7回 アジア市場の開拓方法は一つではない

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop