第9回 ムスリム化粧品市場①

【週刊粧業2014年10月20日号4面にて掲載】

 現在アジアの化粧品市場の主役は中華系の華人ですが、今後はムスリム(イスラム教徒)の存在感がどんどん大きくなっていくでしょう。米国調査会社ReportsnReportsが今年2月に発表したレポートによると、世界のハラル対象化粧品及びパーソナルケア市場は2013年から2018年にかけて年平均約13%で成長すると予測しています。

 世界で16億人いると言われているムスリムが最も多く住んでいるのはアジア太平洋地域です。そこにはインドネシアやマレーシア等、著しい経済成長が期待される国が含まれているためムスリム市場参入に意欲を見せる日本企業が急増中です。

 アジアからの訪日観光客が増えていることも刺激になっています。日本政府観光局のデータによると今年8月の訪日外客数は、前年同月比22.4%増の111万人と好調に推移しており、うち7~8月におけるマレーシア、インドネシアからの訪日者は、前年同期比25%、同4.1%と増加しており、ムスリムに対応したサービスの提供が急がれています。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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