第42回 ロングセラーブランドの○○問題

【週刊粧業2017年7月31日号4面にて掲載】

 このコラムは化粧品企画のお役に立ちたいという気持ちで書いていますが、今回は、お菓子の話から始めたいと思います。

 今年の5月、スナック菓子の「カール」が西日本以外での販売を8月生産分をもって取りやめるというニュースが流れました。西日本だけで売れているからいう理由ではなく、「四国明治」の生産拠点を一カ所に縮小することでブランドを存続させるということのようです。

 また、7月7日の毎日新聞にアイスの「ピノ」について森永乳業の冷菓事業部への取材記事が掲載されていました。「ピノ」は2013年ごろから販売数が一時的に伸び悩み、その原因を探ったところ10代後半から20代前半の若者世代に食べられていないということに着目したそうです。

 そこで、若者との接点を持つために「ピノフォンデュカフェ」というプロモーションを行ったところ、効果が出始めたため、TVCMを打つのをやめたというものです。

 「カール」も「ピノ」もロングセラーブランドですが、ユーザーの高齢化とともに「ブランドの老化問題」を抱えています。これは化粧品にもよくある悩みなので、各社が様々な対策を行っています。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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