第44回 消費者はイメージではなく実利を求める

【週刊粧業2017年10月9日号4面にて掲載】

 今回のコラムは、父の膝の治療の話から始めたいと思います。私の父は、膝関節が変形する病気で杖をついて生活をしています。長年、主治医の先生からは人工関節を入れるしか改善策は無いと言われていたのですが、先日ある人から紹介され幹細胞治療を受けることになりました。

 幹細胞治療は、腹部から脂肪細胞を採取し、その中から幹細胞を取り出し培養し、それを膝に注入するという治療法です。幹細胞には、今必要とされている細胞に変化するという特性があり、患部に注入された幹細胞は、膝軟骨や筋肉に変化し再生しリハビリと組み合わせることでかなりの確率の人が通常に歩行できるところまで回復するそうです。

 担当医の先生が「特にここ数年で細胞の研究・実用化が飛躍的に進みました。細胞レベルでの治療が身近になってきましたね」とお話されましたが、化粧品業界でも同じようなことが起こっているのではないでしょうか?

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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