カネボウ化粧品・宮内一会長、2011年度入社式挨拶(要旨)

カンタンに言うと

カネボウ化粧品・宮内一会長、2011年度入社式挨拶(要旨)

 社会人としての第一歩を踏み出す今、皆さんには自分の今までの人生をレビューして頂きたい。その上で、これから自分がどんな人生を送っていくのか、社会人としてどのような生活を送っていくのかなど、新たな計画を立ててほしい。

 当社では10年ほど先を見据えてこういう姿でありたいという計画を立て、そこから逆算して2015年までにはここまで達成したい、そのためには今年は何をするか、先を見た計画から戻り、今何をするべきかという計画の立て方をする。

 それと同様皆さんも10年後、なりたい自分になるためにこの5年間を、またこの1年間をどう過ごすのか計画を立てて頂きたい。ただ、世の中は変化が激しく、途中で絶えず修正していく必要がある。そのようなプロセスを着実に踏んでいく人と、そうでない人とでは、10年後に大きな違いが出てくるのではないか。

 会社で目標を立てる際には拠り所となる「花王ウェイ」があり、カネボウの「使命」「ビジョン」がある。これからの人生で様々な困難にぶつかるかと思うが、「マイウェイ」を是非作って頂き、自分の人生哲学を創り上げ、困難にぶつかった時に対応できる「モノサシ」としてほしい。

 人は皆充実した人生を送りたいものだ。「働く」ことはその一つの要素になるが、すべてではない。「自分の世界観」の構築を意識しながら生活して頂きたい。

 よく「オン」「オフ」の言葉で「仕事」「プライベート」を区別しようとするが、「仕事」「プライベート」は切っても切れない関係だからこそ、いかに自分で割り振りをしていくかが重要だ。

 私たちの仕事は、普段の生活をしている時にヒントが沢山ある。プライベートと割り切りすぎてそのヒントに反応しなくならないように、社会人としての感性を養って頂きたい。

 結果には必ずプロセスが影響する。うまくいかないときは必ずプロセスに原因がある。そのため、結果にのみ捉われるのではなく、どこに誤りがあったか知らねばならない。

 また成功した時には要因までは探らないことが多いが、ステップアップするには、常にプロセスを自分なりにきちんと分析して把握することが重要だ。

 これからの勉強が本当の意味での勉強だ。人間性の幅を広げ、人間性を深め、高めること。人間をどう知っていくかが勉強することである。その意味では恐らく一生勉強を続けることになるだろう。様々なことに関心を持ち、時間をうまく使って色々な勉強をして頂くことを願っている。

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