オーガニック・ナチュラルコスメの市場規模(金額、対前年度比)は、2010年度が1,667億円(前年度比5.8%増)で、2011年度も全分野が伸長する見込みとなっている。
全体的な傾向としては、エコやロハスなどを重視した生活スタイルの定着や、敏感肌ではないが配合成分や安全性にこだわる消費者の増加によって、拡大基調を維持しているほか、メイクアップについては、同市場では規模が小さい分野であったが、オーガニック・ナチュラルコスメのスキンケア愛好家から、メイク製品についても需要が高まっており伸長幅が大きくなっている。
主要企業・ブランドの商品展開状況については、主要22社・37ブランドのスキンケア品目数の合計が1,115品目となっている。1企業あたりの平均品目数は50.7品目。多くのブランドで、肌タイプ別や機能別、配合精油別など複数のシリーズを展開するケースが多く、品目数が充実している。
最も品目数が多い「ザ・ボディショップ」については、シリーズ数が多いうえ、各シリーズでベーシックアイテムが全て揃うラインアップとなっている。また、「マークス&ウェブ」に関しては、配合精油別に同じアイテムで複数種展開しているため品目数が多くなっている。
●オーガニック・ナチュラルコスメの今後の市場性
市場規模に対してブランド数が多すぎる状況のため、一部のブランドを除く多くのブランドでは、販売高の伸び率が鈍化する見通し。そのため今後、ブランド間の更なる競争激化が予測される。
●市場の動き
①スキンケア以外のカテゴリーの拡がり
②成分にこだわる消費者の増加
③チャネルの拡大
④ブランドの刷新、商品導入の活発化
⑤安心・安全訴求プラス機能性を謳う商品及び第3者機関認定商品の充実
●将来展望
今後は、スキンケア以外を含む全分野の拡大によって更なる成長を目指していくことになりそうだ。また、機能性を謳ったブランドの増加により、アンチエイジングや美白など他の分野化粧品ユーザーの取り込みを実現することで成長基調を維持する見通しとなっている。
※さらに詳しい数値データにつきましては、「オーガニック・ナチュラルコスメの市場分析調査」をご参照ください。当レポートとは別に「2011年オーガニック・ナチュラルコスメの市場分析調査(資料編)」を用意しております。その中では、主要ブランドの販売チャネル及び主な販促活動について詳細に記載しています。
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