シオカワ化粧品、「全身全霊で親身になること」でリピート率がほぼ100%に

週刊粧業 2015年3月9日号 7ページ

カンタンに言うと

シオカワ化粧品、「全身全霊で親身になること」でリピート率がほぼ100%に
 シオカワ化粧品店は、路面店では珍しくビルの地下1階に店を構えている。初めて店に来るお客にとっては敷居の高さを感じさせるつくりだが、クチコミを見て大田区全域から悩みを持った女性が来店する。

 「急いでいる方は向いていないかもしれない」と同店の3代目にあたる塩川晃平社長が語るように、店は全身全霊で親身になってお客に対応して、それが結果的にリピートを呼んでいる。現在の取り組みについて塩川社長に話を伺った。

「肌の相談ならシオカワに」という
評判広がり大田区全域から来店

 戦前、イギリスの商社の日本法人が第二次世界大戦開戦を機に撤退を決めた際、その在庫を譲ってもらい、平和島で商店を始めてシオカワ化粧品の前身となる店が開店した。戦後、雑貨を扱うようになると小間物屋の体裁を整え、和装小物の1つとして紅を売っていたことがきっかけで資生堂の化粧品も取扱いを開始した。

 そこから化粧品店へ特化し、1948(昭和23)年11月、シオカワ化粧品店が開店した。2代目の時にジュエリーの販売を強化したため、同店が入っているビルの2階にジュエリー専門のフロアがある。

 当時は資生堂のほかに、コーセー、カネボウ、アルビオン、マックスファクター、花王などを取り扱っていたが、化粧品の再販制度撤廃の時にある程度絞り、他業態の店舗と競合するのを避けるため、マックスファクターと花王をやめた。

 さらにフェーシャルエステメニューも早くから取り入れていたが、同じく再販制度の撤廃と同時にキープしてあった化粧品をすべてお客に返却し、都度払い制にした。エステを店の主な収入源にするのではなく、「化粧品専門店」の色を濃くするため化粧品の販売に注力したいとの考えからだ。

 その際、肌をしっかりと見たうえで、その肌の状態にあった化粧品を勧めることに重きを置いて活動をし、決してお客の意に沿わない売り方はしないように心がけた。

 このやり方は現在まで続き、「肌の相談をするならシオカワ」とクチコミが広がり、大田区全域から幅広い年齢層のお客が店を訪れるようになったという。

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