今年創業80周年を迎えたドラッグストアチェーンのコクミン(本社=大阪市、絹巻秀展社長)が、化粧品に特化した業態の育成を進めている。
同社は化粧品の売上構成比が高いことで知られるが、そうした特性を活かした美容サービス強化の一環として、専門業態の「KOCOLO GARDEN(ココロ ガーデン) 天王寺ミオプラザ店」を2013年3月にオープンした。
オートネイル機を導入するなど新たなサービスを積極的に取り入れ、固定客化で緩やかに成果を上げている。
オートネイル機を導入
リピーターが増加中
高層ビル「あべのハルカス」が開業したことでも注目が高まっている天王寺エリアに、「KOCOLO GARDEN 天王寺ミオプラザ店」はある。
同エリアは、他にも新たな商業施設がオープンするなど買い物スポットとして話題を集めており、学生からOL、また最近では外国人観光客も数多く押し寄せ、幅広い客層が街を行き交っている。
同店が構える商業施設「天王寺ミオ」はJR天王寺駅などに直結し、美容のほかにファッションや雑貨の店などが数多く入り、学生やOLを中心に20~30代の若い女性の姿が目立つ。
その一角にある同店は、鮮やかな黄緑色を基調とした店構えが目を引く。各地で展開している赤い文字のドラッグストア「コクミン」とは、全く異なる様相だ。
同店を含むエリアを統括している営業本部店舗運営部の森山隆志グループマネージャーは、化粧品に特化した業態の導入について「より『美』を楽しんでもらうため」と強調し、駅前施設で女性客が多い立地特性から「通常のドラッグストアにはないような、こだわりの強い品揃えやネイルサービスで来店を促したい。化粧品のカウンセリングとネイルを融合して『美』を提供する」ことで独自性を発揮しようと試みたと話す。
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この記事は週刊粧業 2015年11月2日号 7ページ 掲載
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