ライオンとPALTAC、パレット移動管理伝票の電子化の運用開始

粧業日報 2018年10月29日号 5ページ

ライオンとPALTAC、パレット移動管理伝票の電子化の運用開始
 ライオンとPALTACは、日本パレットレンタル(JPR)が提供するパレット移動管理伝票の電子化サービスの活用について、ライオンの物流センターとPALTACの全国主要物流拠点での導入に合意し、2018年11月から運用を開始する。

 これまで日用品業界において、商品輸送に使用される荷役台であるパレットの移動管理は、主に紙伝票で行われており、伝票への記入や保管業務、端末への入力業務や入力漏れなどによる未照合データの確認作業など、様々な業務負担を抱えていた。

 このような物流業務の負担を削減すべく、ライオンとPALTACは、JPRが2018年4月よりサービスの提供を開始したパレット移動管理伝票の電子化に関する実証実験を、2018年8月より実施してきた。

 そして今回、パレット移動枚数の伝票記入業務や端末機への入力業務の負担削減、伝票のペーパーレス化などの効果が得られたことから、日用品業界で初めて、QRコードを使用した伝票電子化サービスを、メーカー・卸売業間の物流において、2018年11月から順次導入することにした。

 従来、パレット移動管理に使用されていた紙伝票を、QRコードを使用した電子伝票に変更することで、伝票のペーパーレス化を可能にし、パレット枚数の伝票記入業務・伝票保管業務・端末入力業務等の負担を軽減するとともに、紙の使用量を削減することができるという。

 また以前は、紙伝票の内容に不備があった場合、現物のパレット数と伝票記載のパレット数とを確認する作業のために時間が掛かっていたが、伝票の電子化によりパレットの枚数は入出荷時に即時に確定されるため、データのリアルタイム性が向上するとともに、各社で情報を共有化することが可能となった。これにより入力漏れなどによる、未照合データの確認作業を短時間で行うことができるようになるという。

 今後は、パレット移動管理伝票の電子化の仕組みを使って、積載商品を含めた伝票管理に広げるなど、サプライチェーンを強化していくことにより、物流のさらなる効率化を進めていく。
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