グラセル、短納期体制の強化に向け意欲

週刊粧業 2019年1月28日号 3ページ

グラセル、短納期体制の強化に向け意欲


検査業務の自動化を促進

 今春には、検査業務の自動化を促進し、画像処理システムを搭載した自動検査機を導入する。まずは自社倉庫の検査ラインに取り入れ、検査の精度向上や生産量拡大に成果が得られれば、自動化を一気に加速させる考えで、「人手不足に悩む協力会社の省人化にも寄与していきたい」と話す。

 そのほか、5色刷りのパッド印刷機を2月に導入して納期改善を進める。ゴルフボールのような凹凸のある球状もキレイに印刷できるイタリア製の最新式で、顧客満足度の向上にもつなげる。また、試薬・薬品容器の洗浄設備投資も進める意向だ。

 グループのグラセル・タイランドでは、受注拡大にともない、工場を増設して新たに倉庫を建てる。

 そうした意思決定スピードは、昨年6月の大阪北部地震で本社が被災した際にも見られ、本社機能の早期復旧につなげた。

 「災害が起きてしまったことは仕方がない。重要なのはそれをいかにプラスに変えられるかどうか。被災後、取引先や仕入先からお見舞いや励ましをたくさん頂戴したことで、今まで以上に頑張ろうという気持ちで社員の団結力は一層高まった」

 また、フロア面積・容器サンプル数ともに業界最大級を誇るショールームは、「より理想の形に新装できる」との発想に切り替え、全面改装し昨年末に完成させた。

 新・本社ショールームでは、その間に増やした新製品も一堂に並べられるよう設計し、商品化のイメージやアイデアを具現化する空間としての活用を促進していく。

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