SANSEI、全数検査必須で海外容器を強化

週刊粧業 2019年1月28日号 4ページ

SANSEI、全数検査必須で海外容器を強化
 美と健康のためのカスタマイズ容器の企画・販売を行うSANSEI(本社=東京都新宿区)は、コスメティックボトル・パッケージのトータルプランナーとして「容器」にこだわり続けており、国内・海外合わせて200社以上の協力工場を有している。

 多品種容器(プラスチック・ガラス・アルミ缶・パウチなど)の提案が可能であり、中でも、台湾や韓国を中心とした海外容器の取り扱いを強みとする。

 近年は、埼玉に立ち上げた検査場の活用に注力しており、付加価値の高いサービスを提供することで、成長し続けている。

SANSEIならではのサービスや
検査場活用によるメリットを紹介

 2013年の「第4回 化粧品開発展」以降、SANSEIは海外容器と検査場の活用に特に力を入れている。

 海外容器の強化に向けて、SANSEIは全数検査を必須とし、2016年9月に埼玉に検査場を立ち上げた。

 グローバルスタンダードと日本規格をイコールにすることは容易ではないが、「エアレスやデザイン性の高さといった点で大きな魅力を持つ海外容器を扱うことで、お客様に満足していただきたい」(同社)という思いから全数検査に注力し、品質基準のすり合わせをするため、検査場の設備を整えた。

 始動当初は手探り状態だった検査場も、立ち上げから2年が過ぎた現在は徐々に形になり始めている。そこで、検査場をフルに活用することで、容器に付随するサービスと効率性を向上させるための次のステップに乗り出した。



 検査場に、容器の検査だけでなく製品の組立やセットアップができるスペースを設けたことで、組立やセットアップ、ラベル巻きなどの充実した作業を行えるようになった。製品のセットアップを行うクリーンブースに加えて、新たにラベラー機専用の部屋を設置して検査場を拡張させたことにより、いくつかの作業を同時に進行できるようになり、効率性のアップにつなげた。

 さらに今後は、ベルトコンベアーを導入して作業環境を改善したり、作業員の配置や段取りを工夫したりすることで今よりも日産数を増加させ、より多くの注文を受けることを目指している。

 これらの設備をPRするため、営業時のアピールを徹底することで徐々に認知を広げている。

 実際に現場を見学してもらい、パッキンセットや中栓セットなどが付随する容器のリードタイムを少しでも短縮できるということを肌で体感してもらうこともできる。すでに、得意先容器メーカー数社からは声がかかっており、自社でできない作業でも、SANSEIでなら行うことができるという点が評価されてきている。

 包装・表示・保管の化粧品製造業許可を2017年3月に取得し、容器の販売のみならず、製品づくりには欠かせない仕上げなどのサポートや、製品の検査などを一連の流れで行うことができるようになり、単価や納期の面でメリットのある提案が可能となった。

 「環境を整え、できることが増えたからこそ、その強みをどう活かしていくかが重要になる。容器・パッケージのトータルプランナーとして、今後もさまざまなことにチャレンジしていく」(才藤俊二営業取締役本部長)

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