エア・ウォーター・ゾル、エアゾール技術応用した開発に意欲

週刊粧業 2019年4月15日号 22ページ

エア・ウォーター・ゾル、エアゾール技術応用した開発に意欲
 エアゾール製品と化粧品・医薬部外品のOEM事業を展開するエア・ウォーター・ゾルは、研究開発本部内にエアゾール技術向上を推進する研究開発部と、非エアゾール領域の化粧品開発部の2部体制で処方・製品開発に取り組んでいる。

 研究開発本部長の鈴木昇執行役員に話を聞いた。

 ――御社の研究開発体制をお聞かせください。

 鈴木 当社は4つのエアゾール会社が合併してできた経緯があり、2006年に各社の研究部門を茨城工場敷地内に統合した。

 統合により自動車・工業用、家庭用、人体用といった幅広い産業のエアゾール製品の研究基盤を構築している。

 人体用では、エアゾール剤型の特性を生かした簡便性訴求のUVカットスプレーや泡で出てくる洗顔料などを製造し、化粧品関連の依頼にも対応するようになったことから、研究開発本部の立ち上げに合わせ、化粧品開発部を独立させた。

 ――化粧品開発部での取り組みはいかがですか。

 鈴木 スキンケアを主に高付加価値製品の開発を強化しており、直近では海洋性コラーゲンを化粧品原料として生産・販売している強みを生かし、高濃度コラーゲンを配合した導入美容液とオールインワンゲルを開発した。

 また、エアゾールの研究開発で乳化・分散・溶解などの界面化学分野や、物理化学、皮膚科学、官能評価技術、細胞レベルの生化学など様々な研究要素を持つ。

 それらの要素を化粧品開発に応用することで新たな価値を生み出していく。

 例えば、ヘアフォームは1980年代をピークに市場は縮小傾向にあるが、近年はフェースケア用で泡状製品のニーズが高まってきている。新たな価値を付与したヘアフォームの開発を実現したい。

 さらに、海外対応、シニア向けなど市場成長領域を中心にスピード感のある製品開発を進める。

 昨年11月に化粧品製造を主とする新工場(茨城)を竣工・稼働したが、同じ敷地内に新研究所を建設して研究と生産の連携を強化していく。
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