ポイントピュール、生分解性ヘア・ボディケアを開発

週刊粧業 2020年4月13日号 25ページ

ポイントピュール、生分解性ヘア・ボディケアを開発
 ポイントピュールは太陽光発電の導入や工場排水の徹底的な濾過、「久米島の海を守る会」への寄付など、環境に配慮したOEM事業を継続的に展開している。

 大道敦代表取締役に話を伺った。

 ――環境配慮についての取り組みをお聞かせください。

 大道 当社では、沖縄の豊かな自然環境を活かした化粧品づくりに取り組んでいる。

 今回、環境に優しい製品を提供するため、「Ryu Spaボタニカル(シャンプー・コンディショナー・ボディウォッシュ)」を開発した。

 年間1000万人を超える観光客が訪れる沖縄県では、宿泊施設を中心にシャンプー等が大量に消費されており、浄化槽にも大きな負担がかかっている。

 また、近年紫外線吸収剤の海洋生物への影響も示唆されており、ハワイなど規制対象とする地域も出てきている。

 生分解性にこだわった「Ryu Spaボタニカル」では、分解性試験を実施している。その結果、シャンプーは78%、コンディショナーは88%、ボディウォッシュは86%の生分解度が確認された。

 3品とも定められた生分解度を達しているため、環境中で速やかに分解される「易生分解性」に分類される。

 当社は業界に先駆けて環境配慮を進めてきた。近年はクライアントの意識も高まっている。今後こうした流れは加速していくだろう。

 さらに海外対応を強化していくため、昨年に引き続き、生産設備の増強を計画している。近年は、海洋深層水や種類豊富な沖縄産素材などが注目を集め、アメリカなどからの問い合わせも増加している。

 また、4月15日には沖縄県北谷町にBtoC店舗をオープンする。充実した品揃えを武器に、お土産ニーズに応えていきたい。今回、韓国に赴きマーケティング調査を実施した。得られた知見を今後の店舗運営につなげていく。

 これまでも当社はOEM企業でありながら、直営店「琉球コスメハウス」を展開してきた。店舗で得られた店舗づくりやマーケティングの知見やノウハウは、OEM事業にも活かされている。
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