エア・ウォーター・ゾル、課題解決型のWeb展示会を独自開催へ

週刊粧業 2021年1月1日号 20ページ

カンタンに言うと

  • ODM力をアピール
エア・ウォーター・ゾル、課題解決型のWeb展示会を独自開催へ
 エアゾール製造と化粧品・医薬部外品OEMを展開するエア・ウォーター・ゾルは、2021年1月下旬にWeb展示会を同社のホームページ上に開設した特設サイトでスタートする。

 尾上英俊社長は、「コロナ禍で社内業務のデジタル化を推進していく中で、自社の研究開発・生産技術を定期的にアピールできる場をオンラインで作りたいと考え、準備を進めてきた。多くの方に視聴してもらいたい」と意気込みを示す。

 同社はエア・ウォーターのグループ子会社でエアゾール市場では業界3位の大手。2018年12月に化粧品製造を主とする茨城第二工場を新設し、化粧品OEMに本格参入した。

 20年3月にはODM戦略を推進する一環で、同工場敷地内に新研究所「価値づくり研究所」を開設し、R&D体制を強化している。

 尾上社長は「コロナ禍の影響で業務のあり方や社員の働き方もデジタル化が進んで大きく変わってきている。当社の場合、エア・ウォーターグループ全体でコロナ禍の業務改革を推進していたこともあり、デジタル化は比較的スムーズに進められた」と振り返る。

 デジタル化を推進して約半年が経過し、「役員も含め、業務の効率化が図れている」という。

 デジタル活用によるES(従業員満足)向上に次いで、CS(顧客満足)領域でもデジタルを有効活用していく。その一つがWeb展示会の開催だ。

 同社は、化粧品OEM/ODM事業の成長戦略として、企業認知拡大を目的にリアルな展示会に出展し、「課題解決型」をコンセプトにエアゾールの生産技術や、研究を進める自社コラーゲン原料を配合した開発製品を展示・紹介してきた。今後はそれらをオンラインに切り替え、新たな営業スタイルを見出していく。

 また、デジタル化の推進とともに、SDGsの取り組みもコロナ禍で始動した。

 「若手メンバーを中心にプロジェクトチームを立ち上げ、2030年までのSDGs達成へのロードマップ、さらに2050年の長期ビジョンを作成してスタートした。特に環境に関してはサプライチェーン全体で取り組まねばならない問題である。企業との連携が必要となる中で、BtoB企業もSDGsに向けた取り組みがますます求められてくる。1つひとつ達成していきたい」
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