花王、21年歳暮も単価アップ見込めるアタックZEROギフトを展開

粧業日報 2021年11月2日号 5ページ

花王、21年歳暮も単価アップ見込めるアタックZEROギフトを展開
 近年、新型コロナウイルスの感染拡大により、不要不急の需要であるギフトの市場は影響を受けている。昨年の歳暮ギフト市場を振りかえると、新型コロナウイルスの影響もある中で贈答件数は前年比1.5%減となった。しかしながら、平均単価は1.6%増となったため、市場金額は0.5%増と微増で推移している。

 内訳として、贈答世帯率が0.3P減の49.1%となっており、50代以上の構成が約8割と非常に高い傾向となっている。ただし、トイレタリーギフトの洗剤ギフトにおいては、金額・件数ともに前年割れとなった。

 衣料用洗剤ギフト市場においては、粉末セグメントが縮小し、濃縮タイプを含む液体セグメントの構成は約86%となっている。

 また、液体セグメントでの濃縮液体と在来液体の構成比は、在来液体が上回る状況となっている。なお、液体セグメントにおける機能別の構成比は、洗浄が4割、洗浄・消臭が2割、抗菌・消臭が約3割となっている。

 こうした中、花王では2021年歳暮も中元同様、購入単価アップが見込まれる「アタックZEROギフト」を中心にカタログと店頭展開で、衣料用洗剤ギフト市場の活性化を図っていく。

 コロナ禍での衛生意識の高まりに合わせて、21年の中元から販売している衣料用洗剤の「アタック ZERO」と食器用洗剤の「キュキュット クリア除菌(ポンプタイプ)」、ハンドソープの「ビオレu 泡ハンドソープ」を詰め合わせた「暮らしの清潔ギフト」を歳暮においても期間限定で販売する。

 コニュニケーションに関しては、「贈り物のスタンダード」や「貰って喜ばれる機能を兼ね備えた商品」といった認知と定着を図る。また、新型コロナの影響で消費者の衛生意識が高まる中、洗剤ギフトが「清潔を贈る」ギフトであるといったコミュニケーションも引き続き行っていく。

 店頭では、「アタックZEROギフト」を核としたアタックギフト総合展開と、販促物設置による購買意向喚起や商品特徴認知を進め、Webではブランドサイトでのラインアップ紹介と贈答知識の啓発を図っていく。
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