日進化学、ODMチームを新設し提案力強化へ

週刊粧業 2022年2月28日号 12ページ

日進化学、ODMチームを新設し提案力強化へ
 エアゾール製造と化粧品OEM事業を行っている日進化学は、筋肉質な企業体質の確立に向けてQCD(品質・価格・納期)向上を図り、競争力や顧客対応力を強化する。

 また、成長戦略の骨子に「クライアントとの協業を目的としたODM戦略」を新たに加えた。髙田寛社長に話を聞いた。

 ――丸2年に及ぶコロナ禍における貴社の製造状況はいかがですか。

 髙田 外出自粛やテレワークの継続が影響して日やけ止めなどが今期(2022年3月期)も上期を中心に苦戦した。

 一方、衛生関連製品の定番化にともなう受注増やクライアントのヒット商品に恵まれるなどプラス要因もあり、通期売上高は前期比ほぼ横ばいで着地する見通しだ。

 当社はインバウンド需要拡大に対応することで18年度には過去最高売上を達成した。まずはその水準まで戻していきたい。

 厳しい市場環境にあってもOEMとして筋肉質な企業体質づくりは進めることができる。

 デジタルや機械化技術の活用による生産性向上、省人化を図り、IoTによる「生産の見える化」に取り組むことで、いわゆる「スマートファクトリー」の実現を目指していきたい。

 この取り組みは人員不足や作業環境の改善、効率化など当社の現状課題を一気に解消する可能性があり、積極的に取り組んでいく。

 ――成長戦略ではODM化の推進にも注力して取り組まれています。

 髙田 提案力の強化と付加価値の創造によりODM化を推進する。その実現に向けて昨年、開発技術部の中に、ビューティのトレンドやキーワードを取り入れて製品開発を行う「ODMチーム」を新設した。

 当社のシーズ(強み)を活かしつつ、トレンドや話題のキーワードを製品づくりに組み込みながらクライアントのニーズに応えていく。
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