エア・ウォーター・ゾル、ODM体制強化へ人材と環境を整備

週刊粧業 2022年2月28日号 9ページ

エア・ウォーター・ゾル、ODM体制強化へ人材と環境を整備
 産業ガス大手のエア・ウォーターグループで、エアゾール製造と化粧品OEM/ODM事業を展開するエア・ウォーター・ゾルは、エアゾール関連製品がコロナ禍の巣ごもり需要を取り込む形で堅調に推移し、2022年3月期の売上高は前期を上回る見通しだ。

 尾上英俊社長は、来期からの3カ年計画で化粧品OEM/ODMの成長加速に向けて構想を語った。

 ――化粧品OEM業界への本格参入から3年、振り返っていかがですか。

 尾上 後発となる化粧品OEM/ODM事業では、「あらゆる変化に対応できる強い組織」や「常に新しい価値を創造し提案し続ける仕組み」といった、組織や仕組みを作ることから取り組んでいる。

 この2年で国内化粧品業界の環境は大きく変わったが、組織や仕組みづくりについては、環境整備も含め、むしろコロナ下で一気に進めることができたと思っている。

 ――昨秋は東京オフィス内にクリエイティブルームを新設されました。

 尾上 D2Cブランドを中心としたODM実績を増やしていくためには「情報の知識化」が重要であり、その専用ルームとして設けた。話題の商品や今売れている商品などそれぞれ収集した情報を知識として落とし込み、共有する場として機能させていく。

 開設に合わせて、情報を知識化しアイデアを生み出す部門として営業部内に営業企画グループを発足した。さらに、今年2月には研究開発部門にR&D戦略室を設け、営業企画グループとの連携を図っていく。

 ――来期から新3カ年中期経営計画に入ります。どのようなビジョンをお持ちですか。

 尾上 コロナ禍になって、業務の大小関係なくあらゆることにスピード感が求められるようになっている。新中計策定を詰めている段階であるが、「組織力」「組織連携力」「組織機動力」の3つは成長に欠かせない力である。

 また新中計では、M&Aやアライアンスも視野に入れた事業戦略も構想していく。エア・ウォーターグループの力も活用して、業界での企業認知度をさらに上げて存在感を示していくつもりだ。
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