資生堂、パーフェクト社へのマイノリティ出資を決定

粧業日報 2022年3月22日号 2ページ

カンタンに言うと

  • 革新的なビューティー体験の創造を加速
資生堂、パーフェクト社へのマイノリティ出資を決定
 資生堂は、AR、AIやSaasのソリューションを提供する業界屈指のビューティーテック企業「Perfect Corp.」(本社=台北市、パーフェクト社)にマイノリティ出資を行うことを決定した。

 同社が特別買収目的会社であるProvident Acquisition Corp.とのde-SPACプロセスによって米ナスダック市場に上場する予定のタイミングで資生堂は少数株を取得する。2022年第3四半期までの完了を目指す。

 資生堂グループは、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」のもと、「デジタル事業モデルへの転換・組織構築」「他社との協業によるイノベーション強化」を主要戦略の重要な要素と位置づけている。

 資生堂は数年にわたりパーフェクト社の先端技術を利用したバーチャルメークアップや美容プラットフォームを主要ブランドで展開し、同社との間で信頼とパートナーシップを築き上げてきた。

 今回、パーフェクト社にマイノリティ出資をすることで、両社の関係性強化にとどまらず、最先端の技術トレンドを学び、新たな領域の協業も検討・加速していく。これにより、DXをさらに加速させ、新しいビューティー体験の提供、ビューティー市場でデジタルのグローバルリーダーとなることを目指す。

 パーフェクト社は、現CEOのアリス・チャン氏によって2015年に創業され、ビューティーとファッション業界においてAR、AIやSaasのソリューションを提供するビューティーテック業界屈指の企業へと躍進し、メークアップ、スキンケア、ヘアカラー、アクセサリーをはじめとしたカテゴリーで消費者とブランドをつなぐプラットフォームを構築している。

 同社のサービスは現在、世界上位20社のビューティー企業の95%、400ブランドに採用され、アプリは累計9.5億ダウンロードを超え、80以上の国・地域にて年間100億回以上も利用されている。
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