資生堂、新たな香り体験システムをS/PARKに設置

粧業日報 2022年7月27日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 香り研究のさらなる進化に向け生活者の感性データを活用
資生堂、新たな香り体験システムをS/PARKに設置
 資生堂研究所が主導するオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)」は、2021年11月に共創を開始したSCENTMATIC(セントマティック)により開発された新たな香り体験システムを、7月14日~10月14日までの期間限定で資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)の1階に設置し、新たな香り体験を提供する。

 この香り体験システムには、セントマティックが開発した香りと言葉の変換システム「KAORIUM(カオリウム)」に資生堂が開発した香りを搭載しており、体験者から収集・解析した香りに関する感性データを今後の同社の香り研究のさらなる進化に活用する。

 体験料金は無料で、来場者に香りの豊かさがより深く感じられる体験を提供する。同社が開発した香りに対して来場者がどのような言葉を当てはめるのかを観察し、データより得られた知見から、今後さらに検討を進めることで、一人ひとりの感性に寄り添ったパーソナライズされた香り体験の提供や、新たな香り開発プロセスの構築、嗅覚を他の感覚や言語と繋げたレコメンドサービスの開発などにつなげていく。

 セントマティックは、香りを言語化するAIシステムを用いて、あらゆるものに情緒的な体験価値をプラスできる香りの共創型の香りのビジネスデザイン集団として2019年に設立された。五感の中でも最も未知な領域であった「嗅覚」に着目し、香りを言語化するAIツール「KAORIUM」を開発している。これまで明確な指標がなく立ち遅れていた「嗅覚」の分野にデジタライゼーションを起こし、香りと言葉による「香りの体験」によって人の感性を進化させることで、あらゆる業界のビジネスに革新をもたらそうとしている。
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