ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ、スキンケア向けの提案強化

週刊粧業 2022年12月5日号 11ページ

カンタンに言うと

  • 販路拡大へ新原料展開や既存原料のデータ拡充
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ、スキンケア向けの提案強化
 ライオン・スペシャリティ・ケミカルズは、ヘアケア向けの洗浄剤やコンディショニング剤などを中心に展開してきたが、近年はスキンケア向けの提案力強化を進めており、新原料開発や既存原料におけるデータの取得を進めている。

 「レオガードMT」は、マルトテトラオースが主成分のトウモロコシ由来複合糖原料で、外原規に適合し、中文INCIにも適合している。粘稠性の液体で水に溶けるため、製剤を問わず使用できる。

 バリア機能改善・保湿効果をもち、保湿ケアに適している。べたつきが少なく、使用感が良い点が引き合いを集めており、グリセリンとの併用でべたつき低減になる点が好評を得ている。ヘアケア向けとしては、アミノ酸系界面活性剤の泡立ち改善効果が確認されている。

 これまでヘアケア向けとして展開してきた、虫こぶとトウモロコシ由来の「レオガードDGG」については、11月よりスキンケア向けの提案を開始した。

 スキンケア分野での販路開拓を見据えた試験を実施し、高い抗酸化能を有することを確認している。さらに、3次元皮膚モデルを用いた試験では、UVB照射前のみにレオガードDGGを適用した条件、UVB照射前+照射後の両方にレオガードDGGを適用した条件を評価した。その結果、ともに高い炎症性因子抑制効果を示した。今後はエイジングケア等のデータ取得、応用展開を目指していく。

 そのほか、植物由来の美白有効成分「エラグ酸」のさらなる拡販にも注力していく方針だ。
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