岩瀬コスファ、残渣を使用したサステナブルな原料の提案に注力

週刊粧業 2022年12月5日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 有機アズキやサトウキビ搾汁後の残渣を使用
岩瀬コスファ、残渣を使用したサステナブルな原料の提案に注力
 岩瀬コスファでは、新原料「Xpozuki(エクスポズキ)」(Lubrizol社、XpozukiはLubrizol社の登録商標)を提案する。

 同原料は、肌・頭皮・毛髪を、エクスポソームと呼ばれるあらゆるダメージから守る、有機アズキから得られた天然ペプチドを含み、高い抗酸化効果をもつ。

 スキンケアにおいては、バリア機能や肌色改善効果、皮膚赤みの最小化などが挙げられる。ヘアケアにおいては、ヒートプロテクト効果、染毛剤に対しての防御効果、毛髪の整列改善や縮れ毛の抑制など、幅広くアプローチする。

 また、サトウキビ搾汁後の残渣であるバガスを原料とする「Hydrolite 5 green」(Symrise社、HydroliteはSymrise社の登録商標)は、COSMOS認証を取得した100%天然ペンチレングリコールで、優れた保湿効果に加え、高い顔料分散性、乳化安定性向上効果も発揮する。また、幅広い抗菌スペクトルを有し、高い防腐補助効果を期待できる。

 同品は、従来の合成ペンチレングリコールと同じレベルでの防腐・保湿効果を天然由来で実現し、2019年に発売された。

 「肌の水分量を増加させ、肌をなめらかにし、油っぽさを軽減できるような質感を持っているため、化粧水や乳液を中心に採用されてきた。一方で、顔料分散性を高める機能もあり、メークアップ品に使用いただくことで、色の濃さなど均一性を向上させることができる。昨今のトレンドである、スキンケア効果を有したファンデーションなどにおすすめしたい」(同社)

 高い防腐が求められるシャンプーにおける、防腐剤フリー案件では、Zemea Selectプロパンジオール(Primient Covation LLC社、ZemeaはPrimient Covation LLC社の登録商標)との併用など、他原料との最適な組み合わせでの提案を行っている。
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