一丸ファルコス、漆黒のヘアケア素材にエタノールフリータイプ

週刊粧業 2023年1月1日号 92ページ

一丸ファルコス、漆黒のヘアケア素材にエタノールフリータイプ
 機能性原料開発メーカーの一丸ファルコスは、高機能・高価格化が進むヘアケア製品向けの新規原料として、「髪・頭皮へのやさしさ」と「機能性」を両立させたヘマチン製剤「グロスフィリンP(PD)」(エタノールフリー)の開発に成功し、2022年11月より販売を開始している。

 23年1月11日~13日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第1回ヘアケア EXPO」へ出展し、敏感頭皮にも安心して使えるエタノールフリーのヘマチン製剤として認知拡大を図る。

 また、ヘマチン製剤は、健康的な黒髪に近い漆黒のカラーも特徴の一つだ。グロスフィリンPに見出した機能面に加え、黒いシャンプーなど見た目の差別化にも有効な素材としても紹介していく。

 「グロスフィリンP(PD)」は、ヘモグロビンより製造された分子量633.5のポルフィリン誘導体「へマチン」を主成分としており、パーマやカラー、ブリーチによる毛髪のダメージを補修し、風合いがよく、ツヤのある髪に生まれ変わらせる。また、s-s結合形成を強化する作用(触媒作用)があるため、パーマネント・ウェーブ処理において、セット力や毛髪自体の強度を高める効果が期待できる。

 1989年の発売以降も同社は「グロスフィリンP」の研究を進めており、最新研究では、「キューティクルCMC流出のダメージ改善(ねじり剛性改善)作用(図)」「ブリーチ処理によるキューティクルダメージの改善作用」「ダメージによる毛髪ハリ低下の回復作用」の3つの評価データを新たに取得した。「ヘアケア EXPO」の企業ブースでは、新データの紹介に加え、体感できる処方のサンプルやQ&A集の小冊子を紹介・配布する予定だ。

 グロスフィリン以外にも、羊毛由来ケラチン「プロティキュート」や、育毛と白髪ケアを同時に叶える「バージョンアップ」、ヘアカラーデトックス関連原料なども展示するという。
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