NARCIS(ナルシス)、百貨店低迷でデパコスの受け皿に

週刊粧業 2023年2月13日号 5ページ

カンタンに言うと

  • ウエルシア薬局とのシナジー追求
  • 25~30歳がメインターゲット、男性客の来店で接客機会が増加
  • 全国の商業施設から出店要請、市場獲得のチャンス到来
NARCIS(ナルシス)、百貨店低迷でデパコスの受け皿に
 ウエルシア薬局はラグジュアリーコスメのセレクトショップ「NARCIS(ナルシス)」を展開している。

 地方百貨店の閉鎖でデパコスの買い場が消失する中、その受け皿の役割を担う。現在、郊外のモール型SCを中心に9店舗を展開している。ドラッグストアのウエルシア薬局とは客層が異なるが、共通の電子台帳「i-カルテ」によって顧客データを確認し、商品情報やクーポンなどを配信することができる。ウエルシア薬局の全国ネットワークを生かし同じ企業の店舗であることをアピールすることで、シナジーを発揮したい考えだ。

 ナルシスは2019年3月16日にオープンした1号店のダイバーシティ東京プラザ店(東京都江東区)を皮切りに4月上旬にかけて、ららぽーと柏の葉店(千葉県柏市)、ららぽーと新三郷店(埼玉県三郷市)、ららぽーと立川立飛店(東京都立川市)と4店舗を立て続けに新規出店した。いずれも商業施設内のアパレルの撤退跡への出店で、その後、ららぽーと沼津店(2019年10月、静岡県沼津市)、ららぽーと愛知東郷店(2020年9月、愛知県愛知郡)と新規開業の商業施設に出店した。

 さらに、伊勢丹府中の撤退跡を再開発した商業施設の一角にミッテン府中店(2021年5月、東京都府中市)、アパレルの撤退跡にららぽーとEXPOCITY店(2021年5月、大阪府吹田市)を出店した後、新規でららぽーと福岡店(2022年4月、福岡市博多区)を出店した。

 新規事業に参入した経緯について、営業戦略本部ラグジュアリー推進部の小川美恵部長は次のように説明する。

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