東色ピグメント、ベースメーク化粧品を中心に展示

週刊粧業 2023年5月15日号 13ページ

東色ピグメント、ベースメーク化粧品を中心に展示
 メークアップを主軸にOEMを手掛ける東色ピグメントは、CITE JAPAN 2023において「東色ケアメイクアップ2.0」をテーマとし、東色ケアメイクアップを具現化した提案を行う。

 「東色ケアメイクアップ」とは、多様化するケアを「製品」「人」「時」「価値」「社会」「持続可能性」「情報」を7つのケアに分け、ケア要素を取り入れた製品づくりを指す。

 肌や身体への機能に加え、顧客への情報提供や廃棄物の低減など、間接的な「ケア」も目指していく。

 今回の展示では、東色ケアメイクアップをバージョンアップし、今後の市場を見据え、Z世代、ミレニアル世代をターゲットとしたベースメーク化粧品などをメインに展示する。

 また、ベースメーク製品の展示は、今後のWithコロナ市場を見据えたコンセプトでの提案を行う。

 「Z世代やミレニアル世代という今後メークアップ市場を加速させていく世代への訴求を中心に、技術的な内容だけでなく、マーケティング要素を取り入れた展示を行う。また、さらに上の世代に向けた商品も幅広く展示しているので、シニア世代をターゲットにしているお客様にもぜひ来場していただきたい」(取締役営業開発本部副本部長 鈴木直樹氏)

 技術発表では、Z世代のニーズを意識した原料を紹介する。

 Z世代にとって大きな悩みのひとつに挙げられるのが皮脂だ。

 今回発表する天然由来の素原材料から開発されたLDR-CA(炭酸カルシウム)は、何層にも重なる花びらのような複雑な形状をした微細な炭酸カルシウムパウダーで、花びら状の層と層の間で皮脂を素早く補足し、保持できる。

 また、花びら状の多層構造は、光を乱反射することで肌のテカリを防止し、美しい多層形状による光拡散効果でシワを目立たなくする効果があるという。

 皮脂吸着効果を示していることから、パウダーをはじめとした様々な製品に配合することが可能で、口紅への配合も推奨しており、特に柔らかさの面で機能性を付与することが期待できる。

 さらに、新たに開発した商品として、球状の炭酸カルシウム内包セルロースパウダーについても発表するという。

 「徐々にマスクを外す方も増加し始め、ベースメークの重要性が再認識されている。ニーズを見据えた商品をしっかりと提示していきたい」(鈴木氏)

 同社は、4月18日に矢板新工場(写真)の開所式を開催した。すでに生産を開始しており、さらなる生産能力の拡大、新設備による品質・生産性の向上が期待される。

 さらに、東色ケアメイクアップの実現につながる部分として、再生可能エネルギーの活用や省電力化によるCO排出量の削減や、効率的生産の実現による廃棄物削減、十分なスペースのカフェテリア・パウダールーム・更衣室・トイレの設置による従業員満足度の向上にも注力した。

 「展示会で発表するLDR-CAは以前から提案している原料だが、天然由来で環境に良いということを改めて強調した紹介を行っており、新工場も含め、全てが東色ケアメイクアップでつながった体系的な提案を行っていく」(鈴木氏)
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