佐藤和佳子シニアアナリストに聞く2023年下期の日用品業界展望

粧業日報 2023年7月4日号 1ページ

カンタンに言うと

  • インバウンドはOTC医薬品が好調、日用品も回復傾向に
  • 国内は回復傾向で業績回復へ、新しい領域の開拓に期待感
佐藤和佳子シニアアナリストに聞く2023年下期の日用品業界展望
 2023年上期の国内日用品市場を振り返ると、1~3月は家庭内在庫の消化などの影響で苦戦を強いられたものの、4月以降、数量の回復と歩調を合わせる形で回復傾向にある。通年では1~2%増の伸びで着地しそうだ。

 このような状況の中、大手を中心とした上場各社は再び成長軌道に乗せることができるのか――。化粧品・日用品の企業調査・分析する三菱UFJモルガン・スタンレー証券・インベストメントリサーチ部の佐藤和佳子シニアアナリストに、今後の業界展望と合わせて話を聞いた。

 ――海外からの訪日客が増えてきました。インバウンドについてはどう見ていますか。

 佐藤 23年1~3月は訪日客が増えているので、正直もう少し伸びてきていると思っていた。中国人の団体客が戻ってきたら状況はもう少し変わってくると思うが、現時点でインバウンド売上が伸びてきていると言えるのはファンケルだけである。

 ファンケルは中国のECや海南島に展開せず、オフライン店舗で販売してきた。そのため、日本と中国で販売価格の差があり、インバウンド需要を取り込めている。

 資生堂も東南アジアからの訪日客の需要を取り込んでいるが、まだ十分ではない。コーセーも訪日客が増えている中で、前年並みの水準で推移している状況である。

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