高研、高い保水力をもつ天然高分子多糖体「サクラン」を提案

週刊粧業 2023年12月4日号 10ページ

カンタンに言うと

  • 希少なスイゼンジノリから抽出された天然高分子多糖体
高研、高い保水力をもつ天然高分子多糖体「サクラン」を提案
 高研は、九州・阿蘇山系の伏流水で育つ、希少なスイゼンジノリから抽出された天然高分子多糖体「サクラン」を積極的に提案している。

 製造元は絶滅危惧種のスイゼンジノリ保全のために養殖技術を確立、サクランを含む幅広い用途でスイゼンジノリの活用を行っており、地方創生にもつながっている。サクランの収益の一部はスイゼンジノリが棲む黄金川の環境保全に役立てられているという。

 高い保水力が一番の特徴で、ヒアルロン酸の5~10倍の保水力が期待できる。改良ティーバッグ法にて、サクラン、ヒアルロン酸、キサンタンガムの保水試験を実施、各サンプル1g(乾燥重量)に対する保水した水の体積(mL)を測定した結果、サクランは自重に対し6000倍以上の保水力を示した。

 さらに、ヒアルロン酸、キサンタンガムに比べ、純粋では約5倍、塩水ではヒアルロン酸の約10倍の保水力を有することが確認された。

 また、疑似花粉を使用した試験を実施したところ、サクランの濃度依存的に疑似花粉の付着量が減少し、アンチポリューション効果が認められたという。

 最近では新たに、肌トーンアップ効果の試験データを取得しており、スキンケアだけでなく、BBクリームやファンデーションなどベースメークアイテムにもおすすめだ。
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