花王/カネボウ化粧品、「ファーストランナー」を軸に海外展開を本格化

週刊粧業 2024年1月1日号 10ページ

カンタンに言うと

  • 日本は注力ブランドが飛躍、中国除くアジアと欧米も好調
  • ブランドパーパスを具現化し強いブランドづくりを推進
  • 今年は海外展開を本格化、ESGやDXも重点テーマに
花王/カネボウ化粧品、「ファーストランナー」を軸に海外展開を本格化
 カネボウ化粧品を含む花王グループの化粧品事業では、昨年から新たに「グローバル・シャープトップ戦略」を掲げ、各国の市場でカテゴリーやセグメントで№1を獲得するブランドを多数有し、グローバル市場でベスト10に入る事業体を目指している。

 グローバルで育成を強化していくブランド群「G11」のうち、「SENSAI」「MOLTON BROWN」「Curél」の3ブランドをファーストランナーと位置づけ、本格的なグローバル化を加速させるとともに、組織構築や人財育成などグローバル化推進における基盤づくりを進めている。

 前澤洋介花王化粧品事業部門長に、2023年の振り返りと2024年の展望を聞いた。

日本は注力ブランドが飛躍、
中国除くアジアと欧米も好調

 ――まずは、2023年の日本市場について総括をお聞かせください。

 前澤 日本市場は5月に新型コロナが5類へと移行したことで、脱マスク化と共に生活者の外出機会も拡大し、ベースメークや口紅などのカテゴリーが急激に回復しました。直近では、円安も影響してインバウンド需要が回復してきていることもあり、百貨店の伸び率がチャネルの中で最も高い傾向にあります。

 インバウンドに関しては、欧米や中国以外のアジアなどのお客さまの購入が増えている印象です。

 このような市場背景から、花王グループの化粧品事業部の中では特に、「KANEBO」「RMK」「SUQQU」「LUNASOL」といった、主に百貨店で展開するプレステージブランドが好調に推移しました。

 いずれもベースメークの新商品を下期に投入しており、KANEBOの「コンフォートスキン  ウェア」、LUNASOLの「カラーオイルセラム」、SUQQUの「ザ ファンデーション」、RMKの「ラスティング ジェルクリーミィファンデーション」が売上を伸ばしています。

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