資生堂・藤原憲太郎社長COO 2024年新春インタビュー

週刊粧業 2024年1月1日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 「生活者起点、現場起点」で攻めのマーケィングへ転換
  • 顧客接点拡大に向けた投資で力強いプラス成長を実現
  • 2024年にビジネスの変革を断行、2025年からは新成長モデルを始動
  • ウエルネス領域展開の第一歩としてインナービューティー事業を本格始動
資生堂・藤原憲太郎社長COO 2024年新春インタビュー
 資生堂は2023年にチェインストア制度100周年を迎え、「飛躍の年」と位置づけて一気にマーケティングを攻めの姿勢に転換、inouiやベネフィークの象徴美容液など、大型新製品を次々に発売した。化粧品市場の回復基調を追い風に、着実に成果を創出している。

 一方で、中期経営計画で目指している高収益構造への転換、安定成長の実現のためには、「日本の成長による収益基盤の再構築」が最大のカギとなっており、資生堂社長COO兼資生堂ジャパン会長の藤原憲太郎氏のもと、日本事業のビジネストランスフォーメーションに取り組んでいる。

 今回の新春インタビューでは、2024年から新たに資生堂ジャパンの社長CEOに就任した藤原氏に、2023年の資生堂ジャパンの攻めのマーケティングの取り組み成果の振り返り、そして永続的な発展のため「自己革新」による未来に向けたビジネストランスフォーメーションに取り組む意気込み、2024年度の事業方針などについてインタビューした。

顧客接点拡大に向けた投資で
力強いプラス成長を実現

 ――資生堂ジャパンの社長CEOとしては初めてのご登場となります。

 藤原 チェインストア制度100周年の節目となった2023年は「飛躍の年」と位置づけ、資生堂ジャパンは専門店の皆さまとご一緒に、お客さまの明るい笑顔で店頭を、そして世の中を埋め尽くしたいという気持ちをもって、商品の画期的なイノベーションに加え、専門店さまでの魅力的な体験を多くの生活者へ積極的に発信し、店頭へ足を運んでいただけるような取り組みを進めてまいりました。

 資生堂は中期経営計画で、お客さまお一人おひとりの生涯を通じて自分らしい健康美を実現する「パーソナルビューティーウェルネスカンパニー」を目指しています。

 これはまさに、人のちからによってパーソナルにお客さまの肌・からだ・心と向き合った提案を行ってこられた専門店さまと共に追求してきた価値です。

 コロナ禍を経て急激に変化を遂げているお客さまの価値観と市場の変化を捉え、今後もお客さまに支持されていくために、専門店さまとともに化粧品業界全体の発展に寄与していきたい所存です。

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